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リノンの事がもっと知りたい!

 ------

 昨日ね、ユウスケが夢に出てきたの♪


 こんにちわ~☆

 うん、私もうれしかったよ?

 水族館ってところ、私も行ってみたいな……。

 いろんな魚が食べ放題なのかな?

 私もユウスケとそういうところに行ってみたいな……。


 ……会いたい気持ち、強くなっちゃったよ。

 ……ユウスケ、責任とってね♪(/ω\)


 昨日もね、ユウスケが夢で出てきたの☆

 どんな夢かは……ひ・み・つ♪

 ちょっとだけ話すと、ユウスケとデートしてる夢だったの。

 いろんなところ行って、色々食べて……。

 ……いつか夢が現実になればいいなぁ……って。


 じゃあ、またね~☆

 大好きだよ♪



 P.S.

 ダンジョンは攻略して、今港町に居ます。

 ------


 何だろう……僕の想いとは裏腹に、のぼせた返事が来た……。

 しかも……リノンの世界については、「P.S.」で終わらせてるし!!

 僕もさ……リノンの事、リノンの世界の事、知りたいんだよ?


 ……いや、うれしいといえば、うれしいけどね。

 女の子に、こんなに想われる事、初めてだし……。

 夢に出てくる……かぁ……。もし、会ったとして、イメージと違ったら嫌われないだろうか……。いや、夢に出るって、どんだけ!?


 ……こうなったら、最後まで付き合う。そんな覚悟を決めて、返事を考えながら眠りについた。


 ・・・・・・


 僕は上の空で、授業を受けていた。


 「じゃあ……ここは、新田君に答えてもらおう」


 先生が僕を指名する。


 「あ、はい……聞いてませんでした……」

 「新田君が聞いてないなんて、珍しいな……なにかあったか?」

 「いえ、何も……」


 先生に心配されてしまった……。

 告白して、両想いになった事に浮かれすぎてては、いけない。

 出来るだけ、授業に集中するように……僕は過ごした。


 ・・・・・・


 終業のチャイムが鳴り、僕は急いで帰る。


 「雄介、最近帰るの早いな? さっきの様子もおかしかったけど……」

 「え?そう?」


 大樹が話しかけてくる。


 「さては……女か?」

 「ぶっ!?」


 ……図星。

 だけど、交換日記の世界だから……大手を振って、「彼女できました!」なんて、言えない。

 僕は適当にごまかす。


 「ほ、ほら、試験も近いし……。」

 「……お、そうだったな、わりいわりい」


 ……何とか……ごまかせた? でも、大樹のやつ意味ありげに笑ってる……。

 僕はそそくさと、家に帰った。


 ・・・・・・


 リノンの返事に、僕が答える。

 今日は……どうかこうか?

 とりあえず……水族館の誤解は解きたい……。

 僕は、交換日記に手を伸ばし、書き綴る。


 ------

 リノンの事、もっと知りたいな……。


 こんにちは!

 いや……だから、水族館は食べる場所じゃなくて、

 お魚がたくさんいるところだよ?

 お魚が泳いでる姿を見ると、心癒されるんだ。


 そういえば、リノンのレベルはいくつになったの?

 リノンの事、もっと聞きたいな…。

 僕もリノンの活躍って聞いてみたいと思うから。


 出来るだけ……リノンの事、知りたいし……。

 港町って、どんなところなの?

 今度はどんなクエストを受けるの?

 良ければ、聞かせてほしいな。

 返事待ってます。


 大好きなリノンへ。

 ------


 そう、僕はリノンの世界の事を知りたい。

 どんなふうに……今戦っているのか……。

 魔王を倒すための、勇者……どんな気持ちでこの運命と、戦っているのだろうか?

 僕はリノンの事が知りたい。

 その一心で、交換日記を綴りそっと閉じた。

 僕の願いを届けるべく、交換日記はあわく光りを放つ。


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