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2次元じゃなきゃ許されねぇからな!  作者: 一色音斗
April 〜入学式だよ全員集合〜
7/13

再会しました



校門の前には、希望に満ち溢れた新入生が集まっていた。

私の入学した支援科は、マネージャーだけでなく、アイドルのプロデューサーや芸能事務所の役員志望など幅広い人材を育成するらしい。実際のゲームではあまり触れられていないから、よく分からないのよね…

内容を覚えているとは言えど、断片的なものが多いし。いつ忘れてしまうかも分からない。だが、甘えたことは言っていられないのだ。


何がなんでも全てのフラグをスルーし、尚且つ杏をトップアイドルに仕立てあげなければ…!


クラス表の前で1人メラメラと燃えていると、聞きなれた声が私を呼んだ。


その声は、虹咲雛の一番近い、宇月雛にとって1番遠い場所にいた声。


「…雛?」


「…!杏!」


幼い頃の面影を少し残した顔がすぐ後ろにあった。


「帰ってきてたのか。」

「約束したからね。」


そう言って指切りをするように小指を差し出すと、向こうもくすくすと笑う。あ〜浄化される〜。


「よくこの学校に入るって分かったな。」

「なんとなくだよ。」

「連絡くれれば良かったのに。」


少し拗ねたようなアクションを取る。なんなんだこの子は小悪魔か〜?すき。


「歌もダンスも上達したんだぜ。」

「すごいじゃん。」


私のいなかった3年間の話を聞きながら、人混みを抜け出す。さすが芸能科のある学校。入学希望者多いんだろうなぁ。


「そういえば、杏は芸能科だったよね。」

「あー、うん。そう。」


突然歯切れが悪くなる。どうかしたんだろうか。


「ねぇ、あ」


何かあったの、と聞こうとした時だ。





人混みが、真っ二つに割れた。


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