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2次元じゃなきゃ許されねぇからな!  作者: 一色音斗
Prolog
3/13

恋焦がれてたの。



ぱっちりと目を覚ましても、現実は変わらなかった。聞こえる音楽も、テレビの歓声も、愛らしい幼馴染も、かつて私であって私でなかった人が画面の向こうで恋焦がれた景色だ。


ここで、先程から何度か出している「らぶ♡どる」について説明させてほしい。このゲームは、俗に言う「乙女ゲーム」だ。芸能関係のプロフェッショナルを育成する学校に、マネージャー志望の少女が入学。そこの生徒であるアイドル候補生と恋をする。数回アニメ化もされている人気作で、あまりのストーリーのぶっ飛び具合から男性からの支持もあつい。かく言う私も、前世(?)の恋人に「めっちゃ面白いから!」と勧められてどハマりしたくちだ。


「ひなちゃん、大丈夫?」


目の前にいる少年、もとい幼馴染の顔をガン見する。勘違いでも思い違いでもなんでもない。彼はこのゲームの攻略対象、ヒロインの幼馴染である「黄原 杏」だ。


ちらりと窓に映る自分の姿を見る。明らかにこれは「らぶ♡どる」のヒロインの幼少期。

恐らくだが、今はプロローグの真っ最中なのであろう。幼馴染とテレビに映るアイドルを見て、感銘を受ける「らぶ♡どる Ⅰ 〜愛どる候補生いちねんせい!〜」の前日譚。ひどくふんわりとしたタイトルだが、中身もなかなかだった。ちなみに15以上推奨だ。


「大丈夫だよ、あんず。」


杏は安心したように息をつく。可愛いなぁ。何を隠そう彼は私の推しである。可愛くないわけがない。好き。


ーーー「黄原 杏」ヒロインの幼馴染で、攻略対象の1人。かつてテレビで見たアイドルに憧れて入学。







そして、攻略対象内で1番人気がぱっとしないキャラである。


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