何て余計な事を
是非楽しんで行ってください。
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「勇者様、どうか世界を救いって下さい」
最近は異世界転生物の小説がとても増えている、やっぱり中学生ぐらいの年になると現実というものが実は結構退屈で暇でめんどくさいものだと心の何処かで感じる頃だろう。
実際はそんな可能性なんて無いけれどもし、自分の努力や才能がステータスやスキルによって可視化される世界で魔王なんかをカッコよく倒せるなら、少なくても今の人生よりは楽しそうな人生が送れそうだ。
人々はそんな事を思いがら、起こるはずが無い異世界転生に妄想を膨らませる。
言うなれば異世界転生は宝くじと同じなのだ、当たる事など殆ど無いと知りながらももしかしたらと言う一握りの可能性を想像する過程が楽しいのだ。
実際に宝くじに当たったら金銭感覚が壊れたり人間関係が壊れたりとそれはそれで意外とハードな人生を送る事になるだろう、勿論全員が全員そうなるとは流石に思っていないが大半は今言った通りの人生になるだろう。
つまり何が言いたいかって?
「何勝手に人の転生先異世界にしてんだこのクソジジイ、しかも俺の転職が勇者? あんなもん只の政治の道具でめんどくさい役目を全て押し付けられてるだけじゃねえか。魔王に殺される村人並みに不幸な人生送らなきゃいけない俺の気持ちがわかるか? あ?」
「…………だって来世は異世界転生したいって日記に書いてあったから」
今現在俺は最近の異世界転生物の主人公が殆ど通っている地球と死後の世界の狭間に来ている。本当に何も無くただ無駄に広い世界が広がっている、これで目の前にいるのが美女であれば美女と二人っきりで世界に閉じ込められた的なストーリーが作り上げられるのに
何でよりにもよって目の前にいるのがジジイなんだ? しかもこのジジイ勝手に俺の日記読んでんじゃねえよ、しかもその日記絶対中学生の時に書いたやつだろ、読むならもっと最新の見ろよ、来世は総理大臣になりたいって書いてあるから。
それに
「勇者になりたい何て一言も書いてないよな、そこは普通最強スキル持って村人に転生するのがセオリーだろ、何サービスしときましたみたいなノリで村人から勇者に変更するの? バカなの? お前神のくせにバカなの? バカなんだろ? 本当は神様じゃなくて紙様なんだろ? まぁ、俺も今から転生先を地球に変更してイケメンで何でもでも努力せず出来る天才にしてくれれば文句無いからさ、勿論男で高身長で視力は2.0以上だかんな」
クソジジイは呆れながら俺に目を向ける。
「流石に求めすぎじゃ無いかの? 低身長低学歴顔普通、だけど130歳まで生きられる位にしとかんか?」
「ジジイテメェ実は俺になんか恨みあんだろ」
「まぁ、兎に角一度決めたら変えられんので諦めてチャチャっと世界を救いたまえ勇者よ」
クソジジイは軽く咳払いをし俺の方にしっかりと目を向けて
「神の名の下お主を『勇者』に任命する」
言葉の一つ一つに重みがあり、喋る姿から立ち振る舞いまで全てが完璧で見間違いなのかわからないが体の輪郭や周りに神々しい光を出している。間違いなく目の前にいるのは神だと言う事を頭で理解してしまう、ただ一つ言いたい。
「どれだけ神みたいに振る舞おうがおせぇよクソジジイ、てかその振る舞い方が出来るんだったら最初からやれ、なに手抜いてるんだよ。それからさらっと俺を勇者にすんな」
「っふ、お前みたいな小僧にもう用は無い、おめでとう君は後数秒で異世界の奴隷だ。ワシのデザートタイムを邪魔した罪は重い」
「ガキかテメェは。覚えてろ、絶対お前のデザート全て食べた後お前を勇者として次の世界に送ってやる」
「っは、このワシより偉くなるなんて世界を救い全ての人間に尊敬されるそれこそ勇者の様な存在じゃなきゃ無理……お前来世なんだっけ」
「俺、死ぬ気で勇者やるは。また今度な」
「っちょ、き、消えるな」
そんな焦るクソジジイの声が意識が党のいていく瞬間聞こえた気がした。
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