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第十二話「赤髪幼女のお医者様」

 どうも盗賊ギルドに景品目当てで行ったら散々な目にあったダンジョンマスターです。

 俺に盗賊の才能なんて無い事が死にかけるくらいにわかったので二度と目指す事はないだろう……。


 そしてようやく我がダンジョンに戻ってきた。ベッドが置かれた最深部に行くとシロが俺に駆け寄ってくる。


「おぉ、マスターよく戻った。大変なのじゃ!」


「どうしたシロ?」


 シロは俺の腕を掴んでベッドまで引っ張っていく、普段なら色々と誤解しそうなシチュエーションだったがシロの慌てた様子から切迫した状況なのを察した。ベッドの上にはブランが横になって眠っているようだが寝顔が穏やかじゃなくどこか苦しそうだ、寝汗も掻いている。


「ブランの体調悪いのか?」


「うむ……熱があるみたいじゃ」


 そっとブランの額に手を置いてみると確かに体温が高い事がわかる。平温がどれくらいか知らないが少なくとも普段こんなに高くはないはずだ。体感でいうと39……くらいか? 体温計がないため正確な数値はわからないがかなり発熱しているようだ。


「……なんだろう風邪か?」


「わからぬ……こういう時にはどうすればよいのじゃ?」


「と、とりあえず冷やすのが良いと聞いた事があります。私川から水を汲んできますね!」


 そう言ってクロは全速力で走って行った。シロはどうしていいのかわからないからかあたふたしている、落ち着かせるために頭を撫でると緊張が少し解れたみたいだ。


「ダンジョンコア、ブランの病状わかる?」


「残念ながら専用の機能がないと魔物の細かな体調管理は出来ません」


「じゃあその機能をなんとか……」


 ダンジョンコアに機能を付けるのにDPがいくら必要なのか不明だが手持ちのDPで足りるかな……。最悪メイに土下座して借りるしかないよなぁ……。しかし仕方がない何の病気なのかわからない状況で治療は出来ない、ただの風邪ならいいが伝染病とかだった場合洒落にならない。


「恐らくですけど……」


「ん?」


 俺がどうやって金を工面しようか考えている所にダンジョンコアが口を開いた。しかし若干の間が生まれた、言葉の続きを躊躇っているのだろうか?


「どうしたダンジョンコア、とりあえず続きを言ってくれ」


「……憶測の域を出ませんが恐らくその機能を追加しても体調を見れるか怪しいです」


「え、なんで?」


「リトル族がダンジョンマスターに仕える事例が今までに無いからです。データが無いため診断出来るのかダンジョンコアにはわかりません」


「……はい?」


 ダンジョンコアから帰ってきた返答は俺の頭にハテナマークしか浮かび上がらせてこなかった。リトル族が絶滅危惧種だとは前に聞いたがダンジョンマスターに仕えた事例が無い? しかしそれだと何かおかしくないか……。


「あれ……ブランって確か他のダンジョンから逃げた野良魔物じゃなかったか?」


「む、確かそんな依頼内容じゃったな」


 そうブランと出会うきっかけとなった依頼が、ダンジョンから逃げ出した野良魔物が積荷や人を襲撃しているから討伐してくれという内容だった。確かに今一緒に過ごしてて思うとブランが無差別に人襲うような奴には見えないけど。あ、でもシロを地面に埋めたか……。


しかし、あれ以降積荷や人が襲撃されたという話は聞いていない。もしもブラン以外がやっていたとしたら被害は続くはずだ……。

 そいつを他の冒険者とかが倒したなら報奨金があるか調べて受け取りにいくだろうから俺達に何か連絡が来ると思うが来ない……一体どういうことだ?


「考えてもわからないな……治ったらブランに聞くしかない。とりあえずその機能が駄目なら他に何か方法はない?」


「……少し時間をください、他のダンジョンコア達に相談してみます」


「わかった」


 両手を両耳にくっつけて目を瞑るダンジョンコア、いつものように通信をしているのだろう。


「なぁ、シロ。クイーンヴァンパイアも病気になったりするのか?」


「それは当然あるぞ、妾はなった事ないがな」


「へー……」


「……妾が馬鹿だからならないというわけではないぞ? クイーンヴァンパイアは病に対して耐性が強いだけじゃからな」


「そ、そんな事思ってないから安心しろ!」


 一瞬よぎった単語を言い当てられて戸惑ってしまう。馬鹿は風邪を引かないって魔族にもあるのかな。疑惑の視線がシロから飛んできているがどうするかなこれ……。


「通信終わりました」


「おぉ、それでどうだった!?」


 ダンジョンコアが通信を終えたようだ、なんと良いタイミング。シロも結果が気になるようでダンジョンコアに向き直る。


「やはり知り合いのダンジョンにリトル族はいませんでした……が医者がいるという情報を聞きました」


「医者?」


「はい、様々な種類の魔物を治療出来るだけではなくダンジョンマスターの病気も治せるとの事です」


「ふむ、しかしリトル族を治療出来るのかのう。絶滅危惧種だから治療した事ないのではないか?」


 まぁ、確かにダンジョンコア曰く本来ダンジョンにいないらしいからな……。ダンジョンコアの機能ですら治療出来るか怪しいという話なのに大丈夫なのだろうか。


「それがその医者が……リトル族という話ですよ」


「ほう、なるほど。自分の種族なら治療出来ぬわけがないという事じゃな」


「おぉ、じゃあその医者をすぐに呼ぼうぜ」


「他のダンジョンにいるそうなので頑張って呼んでみます」


 また通信を始めるダンジョンコア、いやー頼りになるな~。俺がダンジョンコアの頭を撫でるとこちらを一瞥したがすぐ目を閉じて通信に戻った、どこか満更じゃなさそうな気がしないでもない。


「お水を汲んできました!」


 木の桶に零れんばかりの水を汲んで戻ってきたクロ。こんなにギリギリまで汲んできたのに水が零れてないのが凄いと思う。


「ありがとうクロ」


「いえいえ、ブランの頭を冷やしますね!」


 桶の水に布を突っ込んで濡らすクロ、そのまま絞らずに顔に乗せるドジッ子定番イベントも特に発生しなかったのでよかった。


「……ん?」


「どうしたシロ?」


「いや……クロから血の臭いがするような」


 クロの方を見て鼻をすんすんさせるシロ。クロから血の臭い? ……あぁ、なるほどな。


「まぁ、クロも女の子だからな……」


「……は?」


 なんだろう、ゴミを見るような目を向けられたのだが俺何か間違った事言ったのだろうか……。



「マスター、医者がこちらに向かうそうです」


「わかった、どれくらいで来るって?」


「もう来たよ」


「……はい?」


 声のする方を振り向いてみるが姿が見えない、このパターン前にもあったなと思い下を見てみると……。


「やぁ、君がここのマスターだね?」


 身長はブランと同じくらいだろう、赤い瞳に赤髪をした肩上くらいのショートヘアーの幼女が立っていた。そして医者だからかわからないが白衣を身にまとっている。


「あぁ……そうだけど、君が医者?」


「そうだよ、僕の名前はエミ。本当は一日のんびりしようと思っていたんだけど呼び出されちゃったよ。ダンジョンコアの繋がりは恐ろしいね」


 背伸びをして疲れてますアピールをするエミ。うーむ、身長のせいでお医者さんごっこをしている幼稚園児にしかみえない……。


「というかいつの間に来てたんだ? 全然足音とかしなかったけど」


「あぁ、ポータルを繋いできたんだよ。本来ならダンジョン内は大抵ジャマーが設置されてて侵入出来ないけどここは設置されてなかったからね」


 ポータルってなんだよ……と思ったけど、ワープゾーンの事だろうか? そういえばダンジョン内に普通にワープゾーン発生してパーティー会場とか行ってたけど、もしかして俺のダンジョンセキュリティがばがばなのでは?


「ところで患者はどこ? さっさと終わらせて帰りたいんだよね」


「あぁ……そこのベッドで寝てるよ」


「ふむ」


 ブランが寝ているベッドに近づくエミ、顔を覗きこむと表情が固まった。


「……驚いた、自分以外のリトル族に会ったのは初めてだ」


「え、会った事ないのか!?」


「あぁ、今まで会った事はないね。彼女が初めてだ」


「む、それは親を含めずにという事かえ?」


「……ふむ」


 エミは手で口元を抑えながら軽く眼を瞑っている、何か考えているのだろうか。


「その様子だと彼女から詳しい話は聞いていないようだね、なら僕から言える事は何もないよ」


 そう言ってブランを触診し始めるエミ……。詳しい話とは一体何なのだろう。


「むう、親にも会った事がないなどありえるのかのう」


「もしかして孤児なのかもしれませんよ」


 ひそひそ話を2人でしている黒白、俺も暇だから話に混ざろうかと思ったがダンジョンコアが背中を指でツンツンしてきた。


「……マスター」


「どうした、ダンジョンコア」


「DPが増えています30ほど」


「はい……?」


 言葉の意味をよく理解出来なかった。DPが……増えただと!?


「30も増えたの!? DPが? なんで?」


「ログでは冒険者が2名ほど死んでいますが……」


「……は?」


 いつの間にか死んでDPに変換されていた冒険者2名、俺は一人心当たりのある人物がいたので視線を向けてみる。


「……クロさん?」


「なんでしょうかマスター」


「……あのー、ここに来る道中で冒険者とかいました?」


「……? あぁ、道を塞いでいた人間がいたので邪魔だから斬っちゃいました!」


 凄い笑顔でとんでもない事言ってるー! 斬っちゃいました! なんて笑顔で言う子初めてみたー!! 何気に初めての冒険者だったんだけど名前どころか顔もわからないまま死んじゃったよ! ひどい!!


「あぁ……さっきの血の臭いはそのせいじゃな」


「む、返り血は浴びてないはずですが……」


「直接浴びていなくとも残り香でわかる、妾は鼻が良いからのう」


「さすがはシロですね、私もまだまだ修行が足りません」


「いやいや、クロの剣の腕は、妾では到底及ばぬぞ」


 なんかお互いを称えあっていい感じになってるけど、こっちは初めての冒険者イベントが一瞬で終わったせいで結構ショックなんだけど!! DP半分返すからもう一度蘇ってきてくれー! 

などという叶わぬ願いを抱いている間に診断が終わったようだ。エミがこちらに歩いてきた。


「大体わかったよ」


「おぉ、ブランは結局なんだったんだ? 風邪か?」


「……ふむ、ところでさ。このブランという子は自身の事を何か言っていなかったか?」


「ん、何かって?」


「例えば使命とか役割とか……さ」


 使命? 役割? ブランがそんな重要そうな台詞なんて言った事あるか……? 他の3人を見るが全員首を横に振る、だよなぁ……。


「あ、そういえば初めて会った時魔王とか言ってませんでしたか?」


「おぉ、そんな戯言をぬかしておったのう」


 そういえば最初に自分の事をリトル族の魔王だ! とか言ってたような気がするな……今ではシロの犬に成り下がってしまっていてとても魔王には見えないが。


「へぇ、魔王ねぇ……」


 意味深に呟きブランを見るエミ……。痛い奴とでも思っているのだろうか。


「あぁ……それで容態を伝えないといけないね」


「まぁ、ただの風邪だと思うけど……一応な」


「どうやら彼女はかなり疲労が溜まっているみたいだね。肉体的そして精神的にも恐らく環境の変化が原因だと思う」


「疲労か……じゃあ、病気とかではないって事?」


「……」


 エミは口を閉じて悲しげな目をブランに向ける。え、何その目? 怖いんだけど……。


「もしかして犬はやばい状態なのかえ……?」


「そうだねぇ、このままだと……」


 そしてまた肝心な所で沈黙し始めるエミ。


「い、いかん。このままだと犬が死んでしまう……」


「滋養強壮に良い物……、蝙蝠でも捕まえて煮ましょう!」


「蝙蝠はやめるのじゃ! せめて蜘蛛とかに……」


「ゲテモノを食わせるのはやめてやれ!」


 思ったより深刻な事態だったために焦り始める俺達、しかしどうすれば良くなるのかわからない。というより蝙蝠や蜘蛛が滋養強壮に良いとはとても思えないが……。


「……どうすればブランは良くなるの?」


「ここから飛行して3時間くらいした所にカラス山という場所があるんだけど、そこの頂上付近に生えている紫色の薬草を飲ませるとすぐ良くなるよ」


「飛行して3時間……? 俺飛べないから感覚がよくわからないけど遠そうだな……」


「行きは僕がポータルを作ってあげるよ、ただ自力で帰ってきてね。薬草自体は沢山あるから多めに取ってきて」


 そう言ってこちらの返答も待たずに黒色のワープゾーンを音も無く作り出したエミ。


「迷っている暇はない、犬が死んでしまう前に行くぞ!」


「そうですね、帰りはどうとでもなりますよ」


「マスターは妾が背負って飛んでやるから安心せい」


 そう言ってポータルに飛び込んでいく2人。

 チラッとエミの方を見ると手をこちらに振っている。何故だろう、エミが俺達をブランから遠ざけているような気がする……。


「どうしましたマスター? 入らないのですか?」


「ん……あぁ、今入るよ」


 恐らく気の所為だろうと思いポータルに飛び込む俺とダンジョンコア……。待ってろブランすぐ助けるからな。


……


…………


…………………


 何やら刺激を感じる。刺激と言っても痛みを感じる類ではなく……例えるなら何者かに頬を指で突かれているような感覚……。


「……うん?」


「あ、起きた?」


 目を開けると目の前には赤い瞳に赤髪ショートのロリがいた。じーっとこちらの顔を覗き込んでいる……って近い!


「わー! なんだこの幼女は!?」


「自分だって幼女じゃないか……」


「ぼ、冒険者か? 他の皆はどこに……」


 周囲を見渡すが同居人達の姿はない……。こんな肝心な時に一体どこに行ってしまったのだろう。


「あぁ、僕は冒険者じゃないよ。ほら同じリトル族だよ……君と同じさ」


 じーっと姿を見てみる。なるほど……どうやら同類のようだ。この世界に来てから初めて遭遇した。


「というか他の皆はどこに行ったんだ! ここに侵入者がいるのに……」


「君が寝込んでいたから僕は医者として呼ばれたのさ、だから君の容態を見させて貰ったよ」


「何? それは心配を掛けてしまったな……といっても眠気が凄かっただけで特に問題は……」


「皆君が死んじゃうと思って慌てて飛び出して行ったよ」


「俺様死ぬの!?」


 ガタガタと身体が恐怖で震え始める……いやだ、まだ死にたくない!! 俺様にはまだやるべき事が……。


「大丈夫、別に死なないよ。そもそも病気でもないし」


「……は?」


 話に付いていけずに目をぱちぱちとする。説明を求めると目の前の医者……エミという幼女が説明をしてくれた。何でも俺様が死ぬと勘違いした皆は、カラス山と呼ばれる所に薬草を取りに行ったらしい。

 何故そんな事をさせたかと言うと……ちょうど手持ちの薬草が切れていたからだとか……。


「自分で取りに行けよヤブ医者!」


「自分で行けたら行ってるよ、ただあそこは野良魔物が繁殖してしまっていて行きたくないんだよね」


「なっ……、そんな危険な場所に皆を……」


「大丈夫、クイーンヴァンパイアとダークナイトドラゴンがいれば余裕で蹴散らせるよ。君も元気になるし僕も在庫が潤ってお互い幸せさ」


 まぁ、確かにあの2人ならそこらへんの野良魔物くらい余裕で蹴散らせるか……。


「……しかし、何故そんな紛らわしい言動を?」


「それはね、君と二人だけになりたかったからだよ」


「それはどういう……」


「今なら魔王様をこの手で殺す事が出来そうかなって……」


「なっ……」


 思わず身構える。不敵に笑うエミ……、暫く互いに見つめ合いながら硬直していると我慢比べに負けたかのように相手が笑い始めた。


「ふふふ……冗談だよ冗談。僕は救うのが役目だから、命を奪ったりはしないよ」


「本当か? じゃあ、なんで二人だけに……」


「それはね……」


 と言いながら寝具の中に入ってくるエミ。……は?


「……おい、何入ってきてんだお前!」


「僕女の子が好きなんだよね」


「……は? いや、俺様はそういう趣味ないから多分!」


「いいじゃん、同じリトル族なんだからさ」


「ふざけんな! 俺様は自分が認めた相手にしか身体接触は許さないんだよ!」


 肩を触ってくるエミを寝具から突き飛ばそうと必死に押し返す。しかし、肩を少し触ってくる以外に何かしてくるわけでもなかった。


「……お前、からかってるだろ」


「あ、バレた?」


 楽しそうに寝具から出ていくエミ。なんだよこいつ、むかつくなぁ……早く皆帰って来ないかな。


「しかし、君はいいね……居場所があって」


「……まぁ、運が良かっただけだけどな」


「羨ましいなぁ……僕はずっと一人だからさ……」


 悲しそうな顔をするエミ……。お互い無言になり微妙な空気になる。


「……よかったら、友達とかになる?」


「ぷっ……。と、友達って小学生みたいだね……ふふふ……」


 人が気を利かせて声を掛けたら笑い始めやがった。俺様こいつ嫌い!!


「お前は人を馬鹿にする事しか出来んのか! さっきから冗談ばっかり言って……」


「全部が全部冗談ではなかったよ、実はね」


「ほう……じゃあ、どれが真面目な発言か教えてもらおうか!」


「……女の子が好きな事かな」


 そう小声で言ったエミは怪しげな視線をこちらに向けて微笑み始めた……。


「……冗談だろ?」


「さぁ……どうかな」


「……」


 み、みんなー!!! 早く帰ってきてくれー!!


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