8.昔話
更新遅れてしまいすいませんm( -_-)m
俺は今魔物族の女の子と町に向かっている。
う~ん…なんだろう、実際には雌の兎と歩いているだけなのになぜか普通に異性と歩いているような感覚が……やっぱり同種族だからか?
「そっ、そういえば、名前は何て言うの?」
「私ですか?そういえばまだいってませんでしたね。私の名前は『マリ』といいます。」
「そうかマリって言うのか、うん、よろしくな。」
名字がないのはテンプレ的な、貴族くらいしか名字は無い。というやつなのだろうか?
因みにマリの見た目についての説明をしよう。毛は白く、けれどどこか暖か味がある。そして目の色は毛の色と似ていてミルク色に近い白になっている。体つきは痩せている……否、げっそりしているといった方が合っている。
「それで……貴方の名前は何と言うのですか?」
「あぁ、そういえば……俺の名前はバク・ブレイブっていうんだ。」
「え?フフッ…冗談がお上手ですね。貴方があの七人の伝説の魔物族、その中の七つ目の魔物族、『バク・ブレイブ』だなんて。」
へっ?伝説?七つ目の魔物族?どゆこと?
俺はステータスを確認する。
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名前:バク・ブレイブ
種族:第七魔物族
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これか!この部分か!う~ん……やっぱりどう見てもバク・ブレイブってなってるよなぁ……この第七魔物族って言うのがその伝説の七つ目の魔物族って奴なのかな?
「えっと…その伝説?ってやつについて詳しく教えてくれない?」
「え?あぁはい、いいですよ。」
マリは座れそうなところに腰を下ろして話始めた……
その話は遥か昔、この世界にまだ神が多く存在していたときの物語。
昔の時代は争いなどがなく、魔物もいない、種族同士の上下関係もない。平和な時代だった。
その世界は慈愛の神、平和の神、戦の神、感情の神、生物の神、命の神の六つの神に見守られていた。
そんな中、感情の神が一人の人族に今まで存在しなかった『怒り』の感情を与えた。その感情を与えられた一人の人族はまだ子供だった。
ある時、争いが起こった。その争いはとても小さなものだった。それは今ではよく見かける子供同士のおもちゃの取り合い、その争いは小さすぎたため神たちも気付けなかった……
その争いは、二人目の怒りの感情を持つ人族を産み出した。そしてその二人目の人族は三人目、四人目と怒りの感情を連鎖させていった……
ある時、村同士の争いが起こった……
ある時、町同士の争いが起こった………
ある時、国同士の争いが起こった…………
神たちが争いに気付いたときにはもう遅かった。何故ならもうその戦争は、神をも巻き込む大聖戦と化していたからである。
神たちは抗った、その運命から……けれど無理だった…
しかし神たちは弱くなった力を集結させ、新たな神をつくりだした。
その神の名は『希望の神』
その神は大聖戦により暗黒と化していた世界に、一筋の希望を与えた………
それから聖戦は終わり「ちょっと待った!」え?
「聖戦終わったの!?どうやって?」
「え~っとぉ……それは神のみぞ知る?」
「……あぁ、そういうことね。」
「じゃあ続きを話しますね。」
そして聖戦は終わり、世界は平和になった。
と、思われた。
それから1000年後、この世界に大魔神が現れたのだ。
その後、魔神の手によって次々と国が滅ぼされた。それを見ていた神達も、力が弱まっていたせいで魔神にてを出すことができなかった。
そこに七人の魔物族が現れたのだ。
一人目 極炎を操る者 龍の魔物族『フレイム』
二人目 大海の暴君 鰐の魔物族『ウォータ』
三人目 大樹林の覇者 猿の魔物族『リーフ』
四人目 土の魔王 土竜の魔物族『グラン』
五人目 大空を舞う姫 鳥の魔物族『ウィング』
六人目 猛毒の大悪魔 蜘蛛の魔物族『ポイズン』
七人目 灰色の爆弾使い 兎の魔物族『バク』
この七人の戦士達は魔神に立ち向かい、魔神を追い込むことに成功した。
しかし、魔神は七人の戦士達に止めを指される前にこの戦士達と世界を道連れにしようと自爆魔法を使った……七人の戦士はそれを止めようとしたが、それは叶わなかった……
しかし、そこに希望の神が降り立った。七人の戦士達は希望の神を中心に命を注ぎそのエネルギーを使いバリアをはり、世界の消滅を阻止することに成功した。しかし、希望の神と七人の戦士達は魔神の魔法に巻き込まれ死んでしまいました。
この世界の人達はこの戦士達のことを英雄と称え、魔神に挑んだ勇敢な心を表し、『ブレイブ』という名前を与えた。
「というお話です。」
「なんか詳しいね。」
「いやぁ~、このお話大好きで。」
確かに凄く楽しそうに話してたな。本当に好きなんだろう。
しかし本当にこの世界の俺と同じ名前なんだな、実話なのかな?
「で?」
「え?」
「いや、本名はなんなのかな?と思いまして。」
「え?えっとだな……本名らしい。」
「は?へ?いやいや!じゃあステータス見せてくださいよ!」
「えっとぉ~、これでいいか?」
マリはステータスを見ると、目をこれでもかというほど開けていた。
「………………」
「おーい」
「………………………」
「おーい!」
「…………………………………」
「おぉぉi「本物!!!???」うおっ!」
「貴方本物ですか!?」
「いや、分からない……特にそういう記憶もないし。」
まぁ一様事実です。どうしようか、いっそのこと記憶喪失にでもするか!
「いやぁ、実は記憶喪失で「嘘ですね」っ!何でそう思うんだ?」
「分かるんですよ、何となくですけどね。」
恐ろしいな!
「じゃあそろそろ町に向かおうか。」
「はい、そうですね。」
俺達は町を向かって、また歩きだした。
どうでしょうか( ^∀^)
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