3.異世界と戦争と
「それでは異世界の大まかな説明をさせていただきます。」
よろしくお願いしまーす。
「……」
ん?どうかしたか?
「貴方…キャラが変わっていませんか?」
だって…色々あった後に安心したらテンションおかしくならない?
「…まぁいいでしょう。では説明を、この世界の名前は【ブレイブ】地球の3倍の面積をしていて、よくラノベとかいうもので出てくる剣と魔法の世界というやつですね。」
じゃあおれもその世界に行ったら魔法とか使えるのか?
「それは貴方の才能次第です。貴方の魂が何かしらの適正を持っていたり、魔力がしっかりあればある程度は使えます。」
まじかー!!つかってみてー!!
「では次に種族の説明をいたします。まず種族は大きく4つに分かれています。1つ目は人族、主に技術面が四種族の中で一番高く、戦闘能力が一番低いようですね。
次に2つ目は獣族、人族と獣が混ざったような見た目で、高い戦闘能力を誇ります。そして繁殖力が高いのですが。ただ、あまり民族の中でのまとまりが無いようですね。」
え?獣族ってあの犬耳とか猫耳とかの?
「そうですね、そのご想像で当たっていると思います。」
うわー夢が広がっていく!
「一様いっておきますけど、これは貴方への罰で戦争を止めるためにこの世界に行くのですからね!」
わかってるわかってる。
「本当にわかっているのでしょうか…まあいいです。では説明を続けます。3つ目は魔族、数が人族や獣族よりも少ないけれど、一人一人が恐らくこの他種族の中でトップの戦闘力を持っています。
最後の4つ目は魔物族です。魔物に近い形をしていて、魔物より知力が高く町や村も作っているようです。」
へー、魔族とかほんとにいるんだ。でも、魔物族ってどんなのか創造つかないんだけど。
「それはあちらに行かれてから見ればいいではないですか。それよりまだ終わりではないですよ。」
長くね?なんか眠くなってきた。それに体力も減ってきているような……
「それはこの空間にいる影響ですね。ここは力を吸うスポンジのようなもので、体力などか奪われてしまうんです。」
お前は平気なのか?
「私の力をなめないでください。女神ですよ、あなたとは格が違いすぎます。」
お前何者だよ…
「女神ですが?」
…そうですかー
「?、とにかく続けます。最後は戦争についてです。戦争は全ての種族で起きていて、優勢順位は、1.人族2.獣族3.魔族4.魔物族となっています。」
何で戦闘力が低いのに人族が一番なんだ?
「それは地球から勇者召喚をしてから一気に優勢になったようですね。その勇者は昔の貴方の元々いた世界から送られたようで、人族の技術の発展にも協力し、兵器が次々作られたようです。」
いつの間にこっちの世界から異世界召喚が……じゃあ何で魔物族が一番劣勢なんだ?
「それはですね…」
ん?どうしたんだ?
「実は魔物族は戦争には反対をしていたのです。本は戦争には参加しない予定だったのですが。たまたま他の種族が戦争を始めに仕掛けた種族が全て魔物族で、全種族から次々と攻められたので、国全体が弱ってしまって。」
つまり偶然全ての種族に攻められたということか…
「はい。しかも我々神も間違えて魔物族の国に大災害を起こしてしまいまして、そういう理由で一番劣勢なのです。」
悲惨だな……
「そして、こちらとしては種族は一つも滅ぼさないで戦争を止めたいのです。なのであちらに行かれてからは、始めに魔物族の支援をしてほしいのです。」
わかった、それに魔物族の話を聞いてから決めてたし。
「それは助かります、まぁ助ける前に生き残っていればの話ですけどね。」
そりゃそうだ。生き残れる前提で世界戦争を止めるんだもんな。
「はい、そういうことです。」
そうか…ならやってなろうじゃないか!!!
「ずいぶんやる気ですね、良いことです。では異世界に行く前に種族だけ選べます。なににしますか?」
それはもう決めてるよ、魔物族で頼む。
「一様聞きますが、何故ですか?」
まぁ魔物族が一番劣勢で、最優先に助けるときに魔物族の姿の方が近づき易いから……というのもあるが、なんとなくこれが良い。それだけだよ。
「……はいわかりました。あちらでの姿や能力は魂に比例します。別に地球の頃の能力は関係無いので、まだ能力はわかりません。」
わかった、あと聞きたいんだけど。
「はい?なんでしょう。」
この戦争の止め方って、俺の自由でいいんだよな。
「はい、種族が滅びなければ何でも。」
わかった、じゃあやらせてもらいます。止めてみせますよ、戦争をね。
こうして俺は、異世界に旅立った。