2.女神様と死後の俺
………俺は、どうなったんだ。
その時俺はうまく思考が働かない状況で、上も下も右も左も真っ暗な空間にいた。その空間からはどこか恐怖を感じ、体中が動かなかった。
……ここはどこだ?俺は……そうだ!地球が滅んだんだ!!!クソッ!クソッ!!クソォォォ!!俺のせいで!!俺のせいで!!!
「五月蝿いですよ……」
その暗闇の中から声が聞こえた。そこにはとても綺麗で、神秘的な姿をしていて、腰まである長い銀色の髪、全てを見通すような銀眼の美しい女性が立っていた。
「綺麗とは、嬉しい事を言ってくれますね。」
!?なぜ声に出してないのに意志が伝わったんだ?どう言うことだ?あれ!?声がでない!!なんで!?
「それはあなたの体に実体がないからですよ。」
は?実体がないってどう言うことだ。そういえば体が動かせない!いや、それどころかなにも感覚がしない!まるで神経が無いみたいに……
「だから五月蝿いと言っているのです。今から説明しますから、静かにしてください。
ではまず自己紹介から、初めまして私はあなた達の世界の女神、ガルシア・フェリアです。よろしくお願いします、緑川 爆さん。」
なぜ名前を知っている!
「それは私が女神だからですよ。」
答えになってねえ……まぁそれはいい。それよりこれはどう言うことだ!
「何度も言わせないでください、それを説明するといっているでしょう。」
す、すまない。じゃあ説明してくれ。
「では、まずはこの場所の説明と今のあなたがどういう状況か説明します。
ここはこの世とあの世の狭間の世界。死んだものや、転生するものが通る道のようなものです。」
え?どう言うことだ?死んだものが通る道って、それじゃあまるで!
「そう、あなたは死んだのです。今はそのあなたがあの世に行くのを止めている状態です。」
なぜ止めているだ?止める理由なんて、
無いはず。そう言いかけると、女神は間髪入れず言ってきた。
「それが大有りなんですよ。」
え?俺が聞き返すと、女神は説明を始めた。
「もともと地球で暮らすもの……いや、全ての生命体はどういう人生をおくるかが決まった上で転生するものです。
なので世界の運命は決まったレールの上で動いているのです。けれど2500年に地球は滅亡してしまいました。これは本来あり得ないことなのです。
2500年は世界全体でイベントが行われるはずだったのです。けれど、2500年に地球は滅亡してしまった。これは絶対にあり得ないのです。地球が滅ぶのは5600年のはずだったのです。」
よくわからないがつまり、本来ならあり得ないことが起きているということか。
「まあそういうことです。そこで色々調べてみたところ。あなただけ、決まったレールから外れ本来起こさない行動をしていたのです。」
つまり地球が早く滅んだのは俺が原因だと、そういうことか。
「はい、そしてあなたが産み出したあの爆弾を中心に世界が本来辿るはずのレールから外れてしまっていたのです。そう、あなたはイレギュラーだったのです。あり得ないことが起こし、地球を滅ぼした。これは重い罪で神によって裁かれるものなのです。」
つまり、俺はこれから裁かれるのか……
「はい、けれど私達神としてはなぜあなたがその様な行動を起こしたのかを調べたいのです。ですが神の裁きをすると、あなたの魂が最終的に消えてしまうのでまだできないのです。」
ほう、で俺にどうしろと。
「そこであなたには神の裁きの罪を帳消しにするため、+αあなたに生きておいてもらうため、他世界に転生してもらうことにしました。」
はぁ、まぁ俺としては許して貰えるなら何でもするけど。で、俺がいく世界って言うのはどんなとこなの?
「その世界の名前は『ブレイブ』地球にあるラノベとか言うものによく出てくる剣と魔法の世界。魔物がいたり、ギルドがあったりする世界ですね。」
おぉ!え?ほんとに行けるの?
「好きなんでしょう?そういう世界。」
べっ、別に……好きなんかじゃあ無いんだからね!
「うっさいです。」
すいませんでした。で、そこで何をすればいいんだ?
「この世界はこのまま進むと種族同士の争いで壊れてしまうのです。なのであなたにはその戦争を止めてもらいたいのです。」
まじか、マジか、マじなのか……
「地球はあなたが戦争を起こさせて壊したので、ちょうどいいでしょう。あと戦争を止めたあとは自由にしていいですよ。異世界で無双しても、滅ぼさない限りは。一様罪は無くなるので。」
やった~棚からぼたもちだな~
あれ?でも世界の運命はレールの上に乗っかっているっていってなかったっけ?もしその世界が滅びる運命なら、俺が止めちゃあ駄目じゃあないのか?
「はい、それがその世界はもっと昔にレールから外れてしまっていたのです。なのでその世界の未来は自由に変わるので、それにその世界は何かと大切なので簡単に滅んでしまうと困るのですよ。」
なるほど、じゃあやりますか!
「ただ調子にはのらないでください。私達からは加護や能力はあげないので、才能と努力で頑張ってください。」
あ、あぁ……大丈夫だ!別にチート貰えなくても問題なぃ……。
「最後の部分聞こえませんでしたよ?」
だ、だいじょーぶ!!
「……じゃあその世界の説明をするわね。」
俺はこうして説明を受けるのだった……
どんどん雰囲気を変えていきます。違和感がのではと思います。変な箇所がある場合は感想にお願いします。