愛煙家の憂鬱
白濁色の煙を燻らせ、溜息を一つ。
先程言われたばかりの台詞を思い出せば、今度は溜息ではなく舌打ちが出た。
今のご時世、煙草を吸う女なんて珍しくもなくて、それでも喫煙者には厳しい世の中となっている。
私も私で喫煙者だが、どうにも童顔らしく、煙草を買う時に年齢確認だ何だと言われることがあるのだが――そんな話は今回は割愛しよう。
私は愛煙家であり、煙草税を大量に支払っている経済貢献人なのだが、先日付き合っていた彼氏にそれを知られて口論になった。
煙草一つ吸うくらいで、ケツの穴の小さい男だと思う。
なぁにが、煙草は女の吸うもんじゃない、だ。
いつの時代だ、クソが。
ぐしゃり、音を立ててフィルターを噛む。
本当に腹立たしいことこの上ない。
こちとらストレスが溜まっていて、その発散方法が思い浮かばないから、ニコチンを摂取するのだ。
女だ男だ、性別に何の関係があるというのか。
煙草一つが破局原因になるとは、世の中恐ろしい。
いや、あの男の頭の中がおかしいんだろうけど。
私は悪くない、その言葉と一緒に、私は白濁色の煙を吐き出すのだった。