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イノウノカミ  作者:
2/3

2話 小説部

学校事務室

「えっと、もう一度名前をお聞きしてもいいですか?」

「異能公安委員会のシラユキ・有羽です」

「同じくアサカ・夏芽です。」

「かしこまりました。ではこちらを首からかけてください。」

「あ、はい。」

隣を見るとシラユキさんは一人でツカツカと歩いていってしまった。

「えっええ?!!」

「お帰りの際はこちらで再度お声掛けください」

「あ、ありがとうございますっ!」

夏芽はシラユキさんを急いで追いかけた。



「...特に変わったことはないですよね。学校長は出張で居ないらしいし」

「えぇ、そうみたいね...」

「って、どこ行くんですか?」

「ちょっとコーヒー買いに」

「私も行きますってばー!」

ガタンと音がして、自動販売機の商品取り出し口からコーヒー缶を取り出す

「静かですね...」

「教室があるのはあっち側。こっちは特別棟みたいなものね」

「へー」

夏芽は中庭を挟んだ向かい側の建物を見る

「なんか詳しくないですか?」

「言ってなかったっけ?私ここの卒業生」

「....え?!!.....ってことは、あの事件を見てたんじゃないですか!」

「いや、見てない。そもそも私、単位ギリギリで生きてたから、学校ほとんど来てないよ」

「なんだ。そういう...」

「........」

シラユキさんは缶を捨てて、中庭に出る。私も後を追いかける

「おぉ...!」

中庭の真ん中には青い葉をつけた大きな木が立っていた。

「すごい、キレイ...」

「これが立ってたから青葉高校になったらしいよ。」

「なるほど......安直...」

「次、教室ある方行くよ」

「!、はーい」


現役高校生が授業をしている様子を見ながら校舎を歩く

「いいですよね、ここの制服」

「そう?普通じゃない?」

「良いですよ!!私の高校なんて全身真っ黒!近所の学校からは中学生って言われてたんですよ!」

「青とグレーなんてどっかのアイドルみたいじゃない?」

「なーんてこと言うんですか?!!ここの制服は日本一可愛いと言ってもいいほど人気なんですよ!!学校名に則った青いスカートに黒寄りのグレーのブレザー!!肌触りのいい素材出てきたブラウスにチャームポイントのリボン!!しかもネクタイにもできる!!付属品のベスト!カーディガン!スクールバッグ全部が揃ってかわ」

「へー。私の時は黒いブレザーだったけどな」

夏芽の超長い話に全く興味を持たないシラユキは、既に先を歩いていた。

「え?!」

「ちょ、ちょっと待ってくださいよー!」



しばらく歩くとシラユキさんは小教室のドアを開けた

「ここは?」

「小説部」

「なんでここに?」

「当時の私の友達が小説部でね。小説部は、何年か前からほぼ毎日日誌を書いてるって』

「てことはつまり...その時の日誌があるって事?」

中に入り私達は棚の中にあったファイルを漁った。そして10年前、事件があった年の日誌を探した。


「あ!!ありました!」

夏芽は机の上に日誌を広げる



"XXXX年9月30日文化祭翌日、片付けの最中に起きた地響きと共にそれは起きた。電波は何かにより遮断され、連絡が取れなくなった。窓の外を見ると、街が一変していた。建物が宙に浮き、学校が中心になっていた。道もあやふやで、何が何だか説明できない。ただ、何人かの異能力者が戦っていたのが見えた。避難勧告が出されたから私は逃げた。最後に見たのは、3人の強い異能力者が戦っていたことだ。


XXXX年10月4日 戦いは2日間続き、4日間休校になった。街の復旧が限られた能力者で行われ、今では元通りだ。でも、あの戦いから天気がおかしくなった。今日は雪が降っている。降るような季節じゃないのに。


XXXX年 10/5 朝会で、少し説明があった。異能者達が対立して学校周辺を戦場にしてしまったと。ただ、それだけだった。あの時の写真もない、情報もほとんどない。誰も事件の真相が分からないままだ。気に食わない。私は事件に着いて調べようと思う。"



その後、私達はその年の日誌を一通り読んでから、小教室を出た。

「なんか、あんまり情報掴めませんでしたね。これ、来た意味ありました?」

「大いにあったよ。有力な情報が。3人の強い異能力者。」

「それだけじゃなんとも...」

「あの日何が起きたか、思い出しなさいよ」

「地響きに、電波遮断?それと.......宙に浮く建物?」

「その情報で少なくとも2つの異能が分かるね。」

「電波遮断は電気系統の異能ですか?でもそんなの裏市場の機会を使えば出来るのでは?」

「....確かにそうだね。じゃああともうひとつは?」

「地響き、宙に浮く建物....天地が逆転....重力があやふやになっていた?」

「そう、つまり重力の異能力者。それも相当の強さだよ」

「古代異能力.....?」

「それは、探してみないと分からないわ」


「でもどうやって?」

「...さぁ?」


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