ボクノ…ヘイワ
1話完結のショートストーリーです。
別視点、制作予定
僕は人見知り
人との会話が苦手で基本的に独りぼっちだった
イジメを受けていたわけではない
何かあれば先生に相談に乗ってもらって何とかしていた
おかげで体育のペアを組む時も困らずやり過ごせている
そんな僕には、好きな女の子がいた
その女の子は、クラスメイトにイジメを受けていた
あんなことが楽しいなんておかしい…理解できない
人の悪口で笑い合うなんて、傷付けるだけだ
ねえ、大丈夫?
気になったんだけど、アイツとのさ
楽しいの?
本当に…?
そうか…
僕は女の子を助けたかった
このやりとりを見ていた担任の先生に相談した
いつも、人見知りの僕を気遣って優しくしてくれる
なんでも相談に乗ってくれる
ただ、先生は、軽く笑って「あんなの普通だよ」としか言わなかった
何もしてくれない
それなら、僕がやるしか…
でも、人見知りで非力な僕では
普通じゃ歯が立たない
だから…フフ
そのことを女の子に話した
女の子は二度と口を聞いてくれなくなった
しかも、その子の罵声を浴びた
そして、泣いていた
僕は分からなかった…君を想ってしたことなのに
僕が間違ってたの?
ねえ…なんで、そいつと…付き合ってたの?
他のクラスメイトがゾロゾロと集まってくる
近くで見ていたやつが、近寄ってきたクラスメイトに伝える
さらに罵声を浴びた
なんで?
ナンデナンデナンデ
……………
最悪だ…もう僕は…
それなら、こうすればいいんだ
フフ…
フフフフフフフフフフフフフフフフフ
◆場面切替
先生
みんな、おはよう
は?なんで?
僕
先生、おはようございます
先生
ああ、おはよう
おい、みんなはどうしたんだ?
なんでお前しかいない?
僕
さあ…?
先生
そうか
いや、お前何か知ってるな…?
僕
…
先生
教えろ
◆大きな音
ひっ!?
僕
先生…僕は何も知りませんよ?
変な当て付けは辞めてください
先生
で、でもな…お前しかいないから
僕
知らないって言ってますよね?
それとも…
オマエモオナジメニアイタイノカ?
先生
ひっ、ひい!
僕
コタエロ?
ドッチガイイ?
ホカノミンナトオナジデ
アレガフツウダトイウノカ?
アレガタノシイトイウノカ?
センセイハボクニヤサシクシテクレテタ
ダカラ
エラバセテアゲル♡
先生
い、いや…そ、そうだな
ホームルームを、は、始めるぞ…
僕
ふふ…はーい
ねえ、先生
今日は平和な一日になりそうですね?
先生
ああ…天気良いしな
僕
ああ…スッキリした…!
君もスッキリしたよね?
…ソウダヨナァ?
ボクノスキナオンナノコ
コノアオゾラノウエヘ
トベタモンナ?
ネェ…コタエロヨ?
ボクニアリガトウッテ
ダイスキダヨッテ
ヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ
◆黒い影のクラスメイトたちとケチャップ
タノシカッタネ
ケチャップゴッコ
◆血の画像を画面に追加していく
コレガボクノ…ヘイワ
ボクニキカセテ?
キミノコエ
初めてのホラー作品です。いかがでしたでしょうか。
映像化するために書いた脚本なので、一般的な小説とは違います。
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