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あの日の恋(×3)が終わってくれない!~思い出の美少女たちと再会したら、恋の続きが始まりました~  作者: 柚本悠斗@小説家
二章 一色夏鈴

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第9話 一緒に選んで

「おお……」


 思わず感嘆の声が漏れた。


「ど、どうかな……?」


 頬を赤く染めはにかみながら訪ねてくる夏鈴。

 身に着けていたのは薄紫色をベースにした花柄のフレアビキニだった。

 華やかな柄だけど派手すぎず、むしろ上品にすら見えるのは落ち着いた色合いのラベンダーカラーだから、それとも夏鈴が大人びたスタイルをしているからか。

 布面積も少ないのにいやらしさよりも清純さが際立っている。

 どうもなにも、めちゃくちゃ似合っていた。


「りっくん?」


 それにしても……夏鈴って本当にスタイルがいいよな。

 スリムなだけじゃなくメリハリのある女性的な身体のライン。

 猫まみれで再会した時に下着姿を見たり、何度も抱き着かれたりしたから知ってはいたけど、改めて直視するとプロポーションの良さに見惚れてしまう。

 水着の寄せて上げる補正で強調されているのもあるんだろうけど、想像をはるかに上回る双丘の豊かさに見ちゃいけないとわかっていても目が離せない。


 ……カップ数はいくつなんだろう。


「ねぇ、りっくん……聞いてる?」

「あ、ああ。もちろん聞いてるよ!」


 夏鈴のジト目と不満そうな声で我に返る。


「できれば全身を見てほしいなー」

「もちろん、ちゃんと見てるよ!」


 下心に満ちた男の嘘が夏鈴に通じるわけがない。

 いつだったか菫さんが言っていた言葉が頭をよぎる——男の下心は全て女に伝わるから不思議なもの。男が自分の胸を見ていることなんて女からしたらバレバレだ。

 誤魔化そうと目を逸らしたのがお気に召さなかったんだろう。

 夏鈴は俺のほっぺを両手で掴んで自分に向ける。


「胸元を見ちゃダメとは言わないけど他も見て」

「ごえんなひゃい……」


 改めて夏鈴の水着姿を眺める。


「はい。感想をどうぞ」

「……眼福すぎて目が潰れそうです」

「そんなに褒められると照れちゃうな。ありがと♪」


 照れ隠しでおかしな感想を口走った気がするけど満足そうに微笑む夏鈴。

 胸を撫で下ろしながらふと思う……まさか着替える度に感想を求められるんだろうか。もしそうだとしたら、さすがに羞恥プレイすぎて耐えられそうにない。


「あとで見比べたいから写真撮っておいてくれる?」

「ああ。わかった」


 言われるままに自分のスマホで写真に収める。

 水着姿の女の子を撮るのって妙な背徳感があるよな。


「じゃあ、次の水着に着替える前に——」


 夏鈴は俺の耳元に顔を寄せて甘く囁く。


「ちなみにサイズは五番目だよ♪」

「ご、ごばんめ——!?」


 ABC……マジですか!?

 驚く俺をからかうような笑みを浮かべながら試着室へ。

 さすが思春期男子の下心に理解がある夏鈴なだけあって、俺の視線どころか頭の中までお見通し。恥ずかしくて顔が熱いけどカップ数を知られたから我慢する。

 火照る顔を手で扇ぎながら待っていると。


「これはどう思う?」


 カーテンが開き、お披露目するようにくるりと一回転。

 二着目は明るめの紫色をしたオフショルタイプのビキニ。

 派手な色合いがテンション高めのギャルらしく似合っているのはもちろん、胸の揺れに合わせてヒラヒラと動くフリルが扇情的で見惚れずにはいられない。

 先ほどの水着よりもデザイン的にお洒落な感じ。


「これも夏鈴らしくていいんじゃないか?」

「ほんと? じゃあ、次に行ってみよう♪」


 二着目も写真に収めて待つこと数分。


「こんな感じも悪くない?」


 三着目はこれまでとは対照的に布面積が多めのワンピース。

 露出が少ないから一見すると地味な印象を与えると思いきや、大きく開いた胸元をレースアップにすることで布面積の多さを逆手に取った見事なまでのチラリズム。

 露わになっている胸元の隙間に視線を奪わること間違いなし。

 ギャルが清楚なワンピースっていうギャップもいい。


「こういう路線もありだよな」

「うん。ワンピースも捨てがたいよね♪」


 夏鈴は数着続けてワンピースを試着してみせる。

 ちなみにフレアとかオフショルとか、なんで女性の水着に詳しいのか?

 答えは簡単、夏鈴たちが再建活動の休憩中に『どんな水着にする?』って楽しそうに相談しているのを聞いているうちに気になってスマホで調べたから。

 男と違い女性の水着は色々な種類があるんだなと感心しつつ、三人をモデルに脳内でファッションショーよろしく妄想していたなんて死んでも言えない。


 妄想は男子高校生の義務だから許して欲しい。

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