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あの日の恋(×3)が終わってくれない!~思い出の美少女たちと再会したら、恋の続きが始まりました~  作者: 柚本悠斗@小説家
二章 一色夏鈴

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第2話 今日も猫まみれ

「楽しかったね♪」


 猫たちにおやつをあげつつ、莉乃さんお手製のお弁当を食べた後。

 俺たちは集会所を後にして猫まみれに向かっていた。


「おかげで午後の掃除も頑張れそう」

「ほんと、英気を養うってこういうことだよね♪」


 よほど猫たちとの再会が嬉しかったんだろう。

 夏鈴と悠香はあげぱんとのりべんを抱っこしながら超ご機嫌。

 もちろん莉乃さんの腕の中にはわたあめの姿もあった。


「猫たちのためにも早く再建したいよな」


 そう思うものの、進捗は芳しいとは言えない。

 色々あって片付けを終えたのは七月末のこと。

 八月に入ってから本格的に掃除を始めたんだけど……まぁ大変。

 二年半放置されたことによって溜まった埃や、片付けでさらに汚れた店内。

 また長年の喫茶店経営によって蓄積された汚れは案外しつこく、パッと見た感じでは綺麗に見えている場所も、よく確認してみると油汚れが酷かったりする。


 わかってはいたことだけど悪戦苦闘中。

 それに——。


「どうせなら、この機会に隅々まで綺麗にしたいですよね」


 莉乃さんの言う通り、やるなら徹底的に掃除をしてしまいたい。

 猫まみれを再開したら店内が空っぽになることはまずない。このチャンスを逃せば店内を丸ごと掃除する機会はなく、そう思うと妥協することなく綺麗にしたい。

 それこそ天井や梁の埃落としから、壁という壁の拭き掃除まで。


「理想を言えば、夏休み中には終わらせたいところだけど……」


 言葉を濁すあたり、悠香も無理だとわかっているんだろう。

 夏休み中は平日も活動するけど、学校が始まれば基本的に土日のみ。

 順調にいっても数ヶ月は掛かるはず。


「掃除が終われば、次は店内のリフォーム。あちこち痛みも激しいから最低限の修繕は必要。まだまだ作業は続くと思うと二学期中に終われば早い方がと思う」

「「「…………」」」


 先行きを心配するあまり言葉を失くした時だった。


「そんなに心配しなくても大丈夫だって♪」


 先頭を歩いていたか夏鈴が元気いっぱい声を上げた。

「夏休みは始まったばっかりだし、みんなで力を合わせて頑張れば大丈夫。心配するなとは言わないけど、考えすぎても気が滅入るだけ。もうちょっと気楽にやろ!」


 笑みを浮かべる夏鈴につられて笑顔になる俺たち。

 その一言に、俺たちを包んでいた重い空気が晴れる。

 夏鈴は明るく前向きで、俺たちを引っ張ってくれるムードメーカー。前向きさでいえば悠香も同じだけど、夏鈴の言葉には口では説明し難いポジティブさがある。

 一度は離脱した悠香が戻ってきてからも変わらずみんなと仲良くやれているのは、夏鈴の作ってくれるラフな雰囲気によるころが大きいと感じていた。


 ギャルの作るパリピ感の賜物だろうか?

 微妙に違うなと自分に突っ込みつつ。


「確かに、夏鈴の言う通りみんなで頑張れば大丈夫だろ」

「そうそう。こういうのはノリも大事だからさ♪」


 気を取り直し、今日の作業について相談しながら猫まみれに向かう。

 十五分ほど歩いて到着し、入り口の門をくぐった時だった。

 庭に見慣れた軽トラが停めてあるのが目に留まった。

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