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魔獣使役で魔界生活~転生した先は魔王軍幹部の悪魔族でした~  作者: UMA未確認党
第4章 神器防衛編

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26話 勇者軍の侵攻

端でフランとバロンがひそひそと話し込んでいる。

「フラン嬢。スカーレットの姐さんはああなると話を聞かないですぜ。」

「だな……」

「あ、あの…お二人の名前と職業だけでも教えていただけませんかね…。さすがに教えてもらわないと。」

ラクサスがそう尋ねるとフランとバロンは顔を見合わせた。

「ああ、私はボルケニア太守のフラン・マーガレットだ。」

「それで俺がボルケニア太守補佐のバロン・ウィリアムズってんでさぁ。あぁ、領主様は今お忙しいので部下のあっしらが対応してんですがね。」

「なるほど、それで俺はどうすればいいんですか?」

そう尋ねるラクサスにフランは。

「とりあえず…領主殿が戻られるまでいればいいと思う。私には政治の話は分からないのでな。」

「ホントにフラン嬢は…これでも騎士団長なんでしょう?政治にはがっつり関わってたじゃないですか。」

バロンの言葉にフランはフンと鼻を鳴らす。

「私はそういうのは得意じゃないのだ。大体私には剣しかないからな。」

「剣……すか。」

ラクサスが尋ねるとフランは頷いた。

すると、ドアが開いて中にエリスがなだれ込んできた。

「大変よ!チビラクサス!遂に勇者軍が攻めて来たらしいわ!」

「何?!それは本当か?」

フランが立ち上がって答える、

「フ、フランさん…初めまして。それで…はいマサムネさんがそう伝えて来ました。」

エリスは慌ててそう言ってくる。

「マサムネね…あの厨二病騎士か。」

フランが言うと、エリスは頷く。

「それで今10000人で向かってきているらしいわ!私達も加勢するわよ!ラクサス!」

「何でてめぇに命令されなければならないんだ…それでマサムネさんは?」

ラクサスが尋ねるとエリスは手を叩いた。すると黒い和服を着たマサムネが現れる。

「小生が掴んだ情報によれば、既に近くまで来ているとか……。目的はラクサスの持っている神器の捕縛だろう……」

「え?でもそんなに早く軍って興せるんですか?俺が神器手に入れたっていう情報はまだ2時間も立っていませんけれど……」

ラクサスが疑問を呈すと、マサムネは頷く。

「ああ……恐らくだが…あちらには予知を使える聖女がいる…と言うか確実に存在するのだ。」

「予知?そんなのがあるんですか。てか聖女なんているんですねぇ。」

ラクサスが驚いているとマサムネは頷く。

「ああ……小生からしてみれば厄介この上ないのであるが…まぁこうしてはいられない。早く応戦してもらおうか。饗宴のせいで腕がなる。」

そう言ってマサムネは影を広げて一同を包み込む。

「このままやられては小生たち魔王軍の名折れだ。だが小生はとっととあの方に報告する義務があるので行くがな。」

「え?一緒に戦ってはくれないんですか?」

そう言って驚くエリスにマサムネは

「現在この街にジャーマさんがいるなら大丈夫だろう。あの人はどうせ酒飲んで爆睡してたがな。だが一応報告はしておいた。」

すると目の前が暗くなり、彼らは街に降り立った。

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