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里見八ニャン伝  作者: ワタベミキヤ
東野郡大戦争編
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第4話 謎の巻

大和田村の春花と八ポン士から戦線布告をされた伏夜と八ニャン士。

八ニャン士は戦の準備のためにあの里見山に登り、それぞれ訓練を始めていた。


そして八ニャン士の女軍師であるニャン蜜は、伏夜と密かに作戦を練っていた。

大和田村と戦争する為に、八ニャン士率いる里見村軍は里見山にある里見神社で陣に構えていた。境内に大きなテーブルを置き、ニャン蜜と伏夜は地図を広げて作戦を立てていた。

これから起きる戦いのことで、伏夜は不安を抱えていた。


「ニャン蜜ちゃんにだけ本当の気持ちを言うと、私今でもこの戦争は中止したいの。 だからこの戦いをどうすれば早く終わらせることが出来るか、ニャン蜜ちゃん一緒に考えてくれる?」

「伏夜様、大和田村と戦争したくにゃいのは私も八ニャン士の皆んにゃもそうですにゃ。 だから早く戦いを止めるには、八ポン士が早く負けを認めるか春花さんが東野郡制覇を諦めるかですにゃ」

「1番いいのは、春ちゃんが早く東野郡制覇を諦めてくれることなんだけど」

「あ、伏夜様。 その春花さんのことで、ちょっと気ににゃっていることがあるんですにゃ」

「え? ニャン蜜ちゃん、どうしたの?」

「これは確かかどうか分からにゃいですが、先日八ポン士と橋の上で会った時、春花さんの額に謎めいた『呪いの文字』のようにゃものが書いてあったのを見たんですにゃ」

「謎めいた呪いの文字?」 

「はい、それはにゃんかの文字か生き物の模様のようでしたにゃ。 おそらく春花さんは自分の意思で動いているのではにゃく、何かに呪われて操られているんじゃにゃいでしょうかにゃ」

「春ちゃんが誰かに操られているなんて大変じゃない! ニャン蜜ちゃん、それが本当だったらどうしよ?」

「ううん。 しかしあの呪いの文字みたいにゃものは、一体何だろうにゃあ?」



その頃ニャン太郎とニャン丸とニャン吉の3人は、里見山に登って訓練していた。それは猫剣士のトレーナー風ニャン神から教わった鬼ごっこの訓練で、ニャン太郎とニャン丸は逃げているニャン吉を追いかけていた。

それはお互い頭の上にある風船を八ニャン剣で割るという訓練だったが、以前よりニャン吉が走るスピードが上がっていた。


「ニャン太郎くんとニャン丸くん、遅いよ。 早くこっちまでおいでよ」

「ま、待ってニャン吉。 ちょっと走るのが早すぎるよ!」

「最近のあいつは、豹変しなくたって前より走るのが早くなっているじゃねえか!」

「へへへ、最近は自転車より走る方が早いんだ。 足についているパワーアンクルを外したら、もっと早く走ることが出来るよ」


パワーアンクルとは足を鍛える為の重りのことである。修業の時に風ニャン神からつけているように言われ、それからニャン吉はずっとパワーアンクルをつけていた。


そしてニャン吉は風を切るように素早く走り、ニャン太郎とニャン丸の頭にある風船を叩き割る。


「イテテテ、ニャン吉に負けちゃったよ」

「へへへ。 僕の勝ちだね、ニャン太郎くん」

「チッ、ニャン吉はDVDとか持って無いのにこんな早いなんて。 ケンカ嫌いのお前に負けるなんて、何かイライラするぜ」


すると、ニャン丸のその言葉にニャン吉の目が光る。


「DVDだと? あ、そう言えば今日は『ニャニャイロXYZ』のDVD発売日じゃねぇか!」


ニャン太郎とニャン丸 目が点になる。


「あれ? ニャン吉先生が豹変しちゃったよ?」

「あのぉ、わたくし何かいけないことを言いましたでしょうか?

「バカヤロウ! 俺はオメェらと一緒に、こんな山奥で走り回っている場合じゃねえんだよ!」


ニャン吉は頭にハチマキをしてパワーアンクルを外し、雄叫びを上げながら風のように走り消えて行った。


「どけどけどけ! うおぉぉぉ!」


ニャン太郎とニャン丸 口をポカンとあける。


「うん、今のは見なかったことにしよう」



一方ニャン子とニャン平とニャン斗の3人は、猫剣士のトレーナー雷ニャン神から教わった必殺の奥義『雷電』を修業していた。

ニャン平は大きな岩にしがみつき、繰り返し雷電と呟く。


「雷電・雷電・・・うおおお!」


するとニャン平の腕から雷が光り出し、前の訓練の時よりもさらに大きい岩を持ち上げて砕いた。


「ガッハッハ、まだまだいけるっす! ああ腹減った!」


ニャン子は滝の前で鋭い足蹴りをしながら、繰り返し雷電と呟く。


「雷電・雷電・・・アチョー!」


するとニャン子の足から雷が光り出し、滝の水の流れを足で切った。ついでに泳いでいる魚も何匹も蹴り上げた。


「あたいの蹴りをナメんじゃないよ〜。 おやおや、これは美味そうなお魚ちゃんじゃないか〜」


ニャン斗は暗い洞窟の中で、腕を組みながら繰り返し雷電と呟く。


「雷電・雷電・・・イッケメーン!」


ニャン斗は頭だけでなく体中から雷が光り出し、全身が眩しいくらいに光りを放った。


「まあ、イケメンの僕の輝きはこんなものさ!」


しかしニャン斗が洞窟で放つ激しい光りが強すぎて、ニャン平は大きな岩を頭に落とし、ニャン子は滝壺に落ちる。


「おいニャン斗、いきなりピカールするんじゃねえっす! 眩しいじゃねえっすか!」

「ちょいとお前さん、いきなり光ってビックリするじゃないか〜。 あたいは全身ビショビショで、水も滴るいい女になっちまったよ〜!」

「ニャン平くんとニャン子ちゃん、光りすぎてごめんねぇ。 でもこれもさぁ、僕がイケメンすぎるのが罪なのさぁ!」


ニャン平とニャン子 目が点になる。


「知るかっ、そんなもん」



八ニャン士が里見山で修業をしていた頃、忍び猫のニャン助は東野川の河原にある『忍術の小屋』にいた。その忍術の小屋とは、ニャン助の忍術で使う道具が保存してあるボロくて古い小屋だった。

ニャン助はその小屋の中で、歌を歌いながら新しい煙玉を作っていた。


「スケスケスッケ〜 スッケスケ〜♪ おいらは忍者のニャン助くんだよ〜ん♪」


なんとも訳の分からぬ歌である。

そしてニャン助は新しい煙玉『ブルーファイヤー』を完成させた。


「さあ、新しい煙玉のブルーファイヤーの完成だよ〜ん。 この煙玉の中に危ないX X(チョメチョメ)を入れたから、もうあらゆる敵なんかピー!(放送禁止)になっちゃうんだよ〜ん。 シッシッシ!」


下品な放送禁止の言葉を叫びながら、ニャン助の不気味な笑いが小屋の外まで響いてた。


「さてさて〜ん、このブルーファイヤーをテストするよ〜ん」


ニャン助は小屋から出て、草原に立っている案山子かかしに向かってブルーファイヤーを草原の方へ投げようと構えた。


「雷電・雷電・・・うぉりや〜ん!」


ニャン助は奥義『雷電』を使うと腕から雷が光り出し、ブルーファイヤーを案山子に向かって思いっきり投げた。しかしブルーファイヤーは爆破せず、案山子をなぎ倒してどこか遠くへ飛んで行った。


「キャー!」


するとブルーファイヤーか飛んで行った草原の中から、女性の悲鳴が聞こえて来た。


「あれれん、ブルーファイヤーが不発? そして今の女の子の悲鳴はなにん?」


ニャン助は慌てて草原へ行くと、そこには1人の女が倒れていた。その女はニャン助が投げたブルーファイヤーが頭に当たり、気絶して地面に倒れていた。


「やばいん、どうしようん!」

戦いのために里見山で再び訓練を始めた八ニャン士。

ニャン助くんの投げた煙玉で気絶した女は、はたして何者なのでしょうか?

ところでニャン助くん、あなたはあのブルーファイヤーに一体何を入れたのん?


次回「恋の巻」をお送りします。

ええ! ニャン助と謎の女のラブロマンス?


お楽しみニャン!

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