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第肆拾玖話:直江津港にて

―――少し前(直江津港)―――


俺は真紀ちゃんが乗った車を真紀ちゃんのパパと一緒に警護車で探していた。


「真紀が和田左衛門の車に乗っているというのは本当か?」


「本当だよ!僕見たもん!!」


「まあ、君が言うのだから信じるか・・・しかしなぜあの男がってうわああ!」


真紀ちゃんのお父さんが急ブレーキを踏んだ。


目の前に立っていたのは俺の家にいる専属メイドのミーシャとそのそばで息切れしているメーニャだった。


「な、猫又に猫稍?!」


「ミーシャ!メーニャ!!どうしたの?」


恋美がそう叫びながら勢いよく車から飛び出して駆け寄った。


「あっ!・・・って警戒心が強い二人だし大丈夫か。」


「なんだ。お仲間かい。てっきり新たな敵かと・・・・。」


ミーシャはこちらに近づくと何かを訴えながらしきりに窓を叩いていた。


俺は「なに?」と言いながら窓を開けた。


「坊ちゃま、和田左衛門という男と真紀さんが乗った車を発見しましたニャ!」


「し、しましたにゃー。」


「そうか、今どこを走っているの?」


「お父様とお母さま、それにセバスチャンが車を止めて和田左衛門に事情をお話ししていますニャ。」


「わかった。詳しい話は車の中で聞く!乗れ!」


真紀ちゃんのお父さんに促されるまま、二人は車の中に入った。


それを確認すると真紀ちゃんのお父さんは車を急発進させた。


「ミーシャ、メーニャ。真紀ちゃんに睡眠薬は飲ませた?」


「悟君・・・普通、警察である父親の前でその話はどうかと思うけどね。」


「あはは・・・で、どうだった?」


「ばっちり!ぐっすり!だそうですニャ。」


「そうか・・・。」


これから和田校長には一芝居打ってもらう。


真紀ちゃんが憑りついていると知った時は衝撃を受けたけど、それが好都合だと知った時は心の中の自分が歯茎を見せているのを感じだ。


今でもニヤニヤが止まらないが・・・。


「でも、人生何が起きるかわからない。布田月家全員が檻の中を過ごすことになるまで、俺は絶対に気を抜かないぞ!えいえいおー!!」


「えいえいおー!」


恋美も可愛らしくアレンジしながら俺の動作を真似した。


しばらく車を走らせていると、なるほどそこには一台の車が止まっていてその周りを家族が取り囲んでいた。


「父さん、母さん!セバスチャンもご苦労様!!」


恋美は車から降りたらすぐに両親のもとへ駆けよって来た。


「わーい!」


最近、こどもロールプレイが板についてきた気がする。


大人になっても癖になって抜け出せないとかにならないか不安すぎる。


「坊ちゃま!」


「悟!」「恋美。無事だったのね。もう、心配させないでよー。」


「急にお兄ちゃんとこへ行くってどっか行っちゃうもんな。」


俺が恋美の方を向くと恋美は明らかにわかるように目をそらした。


「そういえば、僕のとこに来た時誰かと一緒じゃなかったな。」


「いてもたってもいられず・・・。ごめんなさい。」


カワイイから許す!カワイイは正義!うん!


「まあ、無事だったからいいけど。それより悟、校長先生に話があるんじゃないのか?」


「そうだった。校長先生。」


「な、なんだね。悟君?」


「校長先生にはこのまま、車で真紀ちゃんを先生の家まで送っていってほしい。」

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