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第肆拾陸話:悟と大男2(古明地恋美視点)

「お兄ちゃん!」


お兄ちゃんは血反吐を大量に吐きながらどてっぱらに穴をあけた張本人の方へ顔を少し向けた。


「がはっ!・・・ハァハァ、おまえ・・・足と腕をすべて切り落とされたはずじゃ!」


「俺は錬成魔法の使い手でね。準1級錬成魔法『万物融合』は素材さえあれば腕や足もくっつけられるのさ。」


そう言えば、錬成魔法は人並外れた集中力がいるから習得するのに一番難しかったってお兄ちゃんが言ってた。


それをあの短時間で痛みに耐えながら使える彼・・・もはや人間じゃない。化け物だわ!


「学んでいない魔法でそんな便利なものがあったとは・・・。ぐあっ!」


お兄ちゃんは大男に首根っこをつかまれた。ここままじゃお兄ちゃんが死んじゃう!


「やめて!お兄ちゃんを放して!!」


「てめぇの敗因を教えてやろうか?」


「うぐぁ・・・・。」


「敵を信じすぎた上に力を過信しすぎたことだ。」


だけどお兄ちゃんは怯えることはなくにやりと笑った。


「!?」


「それはお前にも言えることだぜ。」


「な、なんだ?!」


「お兄ちゃんが溶けていく!?」


「どこを見ている?俺はここだぜ!」


何故か大男の後ろからお兄ちゃんがいきなり現れた。


・・・と思うと、周囲にたくさんのおにいちゃんが現れた?一体どうなってるの!?


「な、なんなんだよー。やい!てめえの兄貴はいったい何者なんだ?!」


「わ、わからないよー!」


「ち、ちくしょー!」


大男は悪態をつきながらそこら辺のコンクリートと車のドアを引っぺがして剣を錬成すると、巨体とパワーを生かしてお兄ちゃん達を次々と倒していった。


だけど、お兄ちゃんはそのたびに次々と現れて大男の体を剣で傷つけていった。


・・・・・


「ぜえぜえ、キリがねえ。・・・こうなったら!」


そう言うとおもむろに私に手を伸ばした。


「キャー!」


「恋美!」


「恋美って言うのか、可愛い名前だぜ。俺の嫁さんにしていいならお前らは見逃してやるぜ?」


「だれが渡すかよ!『妹の恋美を放してその場で膝まづけ!』」


「はっはっは!何を言い出すかと思えば!!この俺がそんな間抜けな指示に従うわけ・・・あ、あれ?!」


大男はお兄ちゃんの言う通りにした。さすが、私のおにいちゃん!!


「な、なんだこりゃ!?体が全くいうことを聞かねえ!!」


「これ以上は時間の無駄だな。『自害しろ。』」


お兄ちゃんがそう言うと、大男は自ら持っていた剣で首を切ろうとした。


力づくで抵抗しているが、お兄ちゃんの魔法の前では無力らしい。さすがお兄ちゃん!


「ばかな!ありえない!!『黒龍団』随一の大魔法使いたるこの張八力様が・・・こんな小僧ごときの魔術で!」


そう言いながら自らの首をはねた。正直グロイのは苦手だったのでその瞬間だけは目を背けた。

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