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第参拾捌話:討伐報告2

犬耳の受付嬢に鑑定をしてもらっていると、課長らしき白髪のおじさんが課長室に入って来た。


「課長!ちょうどいいところに来ました。これが彼らの討伐してきた魔物の数とその報酬額です。」


課長は受付嬢が紙にまとめた報酬に関する資料を受け取ると、スーツのポケットから眼鏡を取り出してそれをじっくりと眺めた。


「うむ・・・。ほう、まだ子供なのになかなかすごい戦績を叩きだしてるじゃないか!さすが水樹君の息子さんだ。」


課長は目を丸くしながらも笑顔で頷いた。


「よかろう、悟君と言ったね。さすがに大金の方はお父さんの口座にいくが異存はないかね?」


「ハイ!大丈夫です。」


「この子には後で欲しいものを買ってあげるつもりです。」


「大変よろしい。では、この死骸は紙に書いてある通り、魔物の核と一緒に区で保管することでよろしいかな。では、忘れ物に気を付けて帰りなさい。」


「忘れ物・・・あ、そう言えば僕も魔物の死骸持ってたんだった。」


「そうだったんですね。どんなの。」


俺は立ち上がって邪魔にならない場所で鵺と牛鬼の死骸を空間に開けた穴から取り出した。


「なっ!拡大収納袋なしでできるのか?!これはもしや特殊魔技『無限収納』というやつか?」


拡大収納袋、父さんのポーチはそう言う名前だったのか。


「うん!そうだよ。すごい便利なの!」


「しかも大物妖怪二体なんて拡大収納袋でもぎりぎり入らない大きさですよ!」


「父さん、解体お願い。」


「任せとけ!」


あっけにとられてる二人をよそに父さんは鵺と牛鬼の解体を行った。


あれよあれよと言う間に再び報酬の話に入り、父さんは男爵から伯爵へと位が上がることになった。


もちろん、確定というわけではなく政府、冒険者課、本人の同意があって初めて正式に上がることになるそうだ。昔は、天皇陛下ただ御一人の一存で上がっていたらしい。


また、冒険者法では15歳で冒険者になれるのだが、その際は本来は5級からスタートするところを特例で準2級からスタートという扱いになるらしい。


ちなみに準2級からスタートする冒険者には政府からなんと100万円が祝い金として支給されるらしい。これは冒険者不足の対策として最近閣議決定されたものらしい。


もともと持ってる資産で十分遊んで暮らせるとおもうが、人生なにが起きるかわからないから、その時はありがたくもらうことにしよう。


家に戻り玄関を開けた瞬間に妹の恋美が飛びついてきた。


「お兄ちゃんおかえり!」


「ただいま、恋美。」


「あなた、おかえりなさい。」


「ただいま。」


「無事で何よりだな。」


「七海先生も無事でよかった!」


「おう!おかげさんでぴんぴんしてるぜ!」


「特に変わったことはなかったか?」


「ええ、ニュース番組が慌ただしくなったこと以外はね。」


そう言って母さんがテレビを付けると、そこに映し出されていたのは人相が悪そうな人たちがどこかの事務所らしき場所から警察に一斉検挙されている映像だった。

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