8 旅行計画
8 旅行計画
無駄な部屋、図書室から
自室に戻った僕とミーアは
魔法で作った黒板とチョークで
ミーア先生に世界の事を
説明して貰う事になった。
ツンッ!
とミーア先生が、
煉瓦属性のセラミックで作った
スーツを着て
ツンとした伊達メガネの位置を
直すと
「え~・・・
では、よろしいですか?レイ君」
「はい!宜しくお願いします!(良い返事)」
と同じくセラミックの学校の机とイスで
僕は授業を受ける事となった。
「では、まずこの世界ですね!」
とミーア先生は黒板に向かうと
カッカ―――――――――ッ!
カッ!カカッ!
と見事一本の線で大きな黒板に
この世界を書いていく!
「・・・旨いですね!先生!」
「ありがとうございます!
私は、絵は得意です。
そして、計算は苦手です!」
「存じております!」
「ありがとうございます!」
(ありがとう?)
そして10分後
カッカ―――――――――ッ!
カッ!カカッ!
「・・・これが・・・この世界です!」
「おおおぉ~!」
僕の目の前にミーア先生、
いや、ミーア画伯の
渾身の世界地図が出来上がった。
僕は、「はい!先生!」
シュタッ!
と手を上げると
「はい!レイ君!」
「近くで見ても?」
「どうぞ!」
ガラララッ!
トテトテトテ!
僕はコケないように近くに行くと
黒板を下から見上げ
(細かい出来だ・・・何か生き物も書いてあるし
地域の特産みたいなのもある・・・
ミーアにこんな才能があったなんて・・・)
山脈、海に谷、半島に町や村
ご丁寧にそれぞれの名称まで記載された
堂々たる傑作が出来上がっていた。
僕は黒板を指差し
「この中央にある
黄色のお城がある場所が王都?」
「そうです!このご領地も王国の一部です。」
「ふ~ん・・・この大きな木は?」
「これは世界樹、エルフの里です。
メイド長のルーさんの故郷で
私には親しみやすい土地柄でした。
ただ、美人過ぎて人攫いの事件が多・・・」
「是非、行きたいです。」
「かしこまりました。
ですが、この地では、胸の話はご法度です。」
「すると、どうなるの?」
「死刑です!」
「・・・ちょっと怖いです・・・」
「そうですか?当然だと思います。」
「・・・・・・・・・・・・・」
「因みに、この里の森を抜けた
ココをご覧ください!」
「大きそうな町だね!・・・
・・・この白い石の高い塔は?」
「これは、塔型のダンジョンです。
ココは神聖法国!
神聖魔法使いと巨乳の神官多いです!
嫌いです!」
「なるほど・・・でも行きます!」
「む~・・・あッ!
後、魔人族には、非常に冷たく
亜人にも多少の差別があります!
私は高ランクの冒険者でしたので
入国も滞在もスムーズでした・・・
・・・ただ入国時、獣人のクセに
Aランク?って言われましたけど・・・」
「なるほど、やっぱり考えます!
こっちの黒い不気味な城は?」
「魔王城です。」
「いるの?!魔王?・・・」
「います!ですので、
あまり、この国には近づけません!
魔人族は変わったスキルの者が多い上に
全体的に治安も悪いのが原因です。
後、魔力の低い者や魔法が使えない者は
人と扱って貰えず、入国も出来ません!」
「行った事あるの?」
「はい!高ランクの依頼で
納品が目的の商人の護衛で一度だけ・・・
後、魔人は美人が多いです。」
「行きます!」
「頑張りましょう!
高ランク冒険者で依頼さえあれば、
基本どこでも自由です。」
「はい!頑張ります!
因みに依頼を受けるには?」
「腕が良いなら、商人に出して貰うとか、
後は~・・・自分で自分に出すという手も!
高いですが・・・」
「それで美人に会えるの?」
「会えます!」
「やります!」
「分かりました!」
「・・・この緑の町は?」
「この町です!リストセットです!
ここは魔物の森、
そしてこの機械工学が
盛んな帝国との境にある
王国の砦の町です!
ダン様は辺境伯様で
いらっしゃいますので!」
「そうなんだ・・・
それで~・・・王国はどこと仲が良いの?」
「今は、大体どことも良くもなく
悪くもなくと行った感じです。」
「ふ~ん・・・んッ?」
と僕は一か所の島国に目が止まった!
「この稲穂みたいの何?
この・・・焼き魚が書いてある所
・・・これ何て読むの?」
「そこは、ジパンです!
イナホがどういう物かはわかりませんが
それは米という食べ物です。
私もこの国にいる間は、
米を食べてました。
焼き魚は絶品の国です。
味噌焼きも美味しいです。
お気にです!
後、なぜかケモ耳娘が非常にモテます。
産まれて初めてナンパされました。
地元の子も可愛いのに・・・」
「可愛い子がいる上に、
美味しい物があるの?」
「あります。
可愛いし、美味しいです。
カワウマです。最高です!」
「ここには、絶対に行きます!」
「お供します!」
「是非、お願いします!」
こんな感じで授業は続いていった。
8話終わり
皆さんは
旅行先や出かける先を決める時って、
どうやって決めますか?
まあ、基本的には僕は
家から出たがらないので
家で小説、アニメ、動画で終わりますが
たまには出ます!
それは、自分が行きたくなった場所が
頭の中に浮かんできた時です。
ラーメン屋とか、本屋とか
神社とか・・・城跡とか・・・
まあ、色々ですが、
やはり一人で行くんですよ!
特に、誰もいない城跡とかは最高です。
でも、一人でそんな山城歩きで登りながら
攻めてると
考えてしまいます。
ザっ!ザっ!ザっ!
(・・・ここから異世界へ
行ったらどうしよう・・・
・・・向こうでもスマホ使えるかな?・・・)
ガッ!
「痛ッ!」