4 グランピング?
4 グランピング?
ゴロゴロゴロゴロ!
ガタ!ゴト!
僕らの乗せた馬車が
小麦畑の間の道をゆっくりと進む!
周りには似たような荷車に小麦、
ワラを満載にしている農夫や
商品を満載にした商人、
剣や弓を持ったお兄さんやお姉さん
が行き交っている!
(・・・そういえば、
どこでピクニックするのかな?)
僕がしばらく
そんな事を思っていると
ゴロゴロゴロゴロ!
ガタ!ゴト!
リストセット↓
イオ―リバー(川)→
と表示された看板が見えてきた。
だが、一向に馬車のスピードが落ちないので
ポニーが慌てて
「ご領主様!そこです!」
「おおッ!そうだった!
そうだった!」
と父が馬車を右折させた・・・
そして、しばらくすると
サラサラサラ!
(・・・水が流れる音?・・・)
そう僕らはなかなか
大きい川辺に着いたのだ!
「さッ!着いたぞ!
みんな降りよう!」
「わ~い!一年ぶりだね!姉さん!」
「そうね!
でも、あの岩のイスは私のよ!」
「えッ?ズルいよ~!」
(・・・岩のイスって何?・・・)
と二人が争っていると、
僕を抱いている母が
「こら!ジョン!ルナ!
そういうのは・・・
まずは、周辺の安全確認!
その後、拠点を決めてからって
いつも言ってるでしょ!」
「「は~い」」
と二人は渋々という感じで
深呼吸して
魔力を体に貯めると
息を合わせたように
「「我求む!遍く敵を見つけし・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・
光の賢者なり・・・サーチ!」」
フワ―ン!
緑色の魔力の帯のような物が
彼らから放たれ、
周囲に散らばっていった。
(おおぉ・・・魔法初めて見た!)
しばらく2人はじっとしていたが
「・・・東に小さいのが2つ・・・」
と兄が東を指差すが
姉が
「ダメよ!しっかり形まで確認しないと
ホーンラビット2匹よ!」
とダメ出しを出していたが
それを一部始終見ていた母が
「どれどれ?サーチ!
・・・惜しい!
形は非常に似てるけど
これは、水属性のブルーラビットです。
属性も感じ取れないとね!」
と母がさらにダメ出しをした。
(えッ?詠唱が短い・・・
・・・それでもいいんだ・・・)
と僕は魔法の純粋に、
可能性に感激していた。
とにかく、周辺の安全が確認されたので
守衛の人たちが
テントやら皮と木製のベンチ
テーブルをセットし、
料理を並べていった。
僕は、今度は姉に抱っこされながら
(スゲ~!豪華なグランピングみたいだ!)
と前世の趣味のキャンプ経験から
またも、感動をしていると
母が
「ね~!ダン!支度も出来たし
調査は休憩後にしない?」
と父に言うと
「そうだね!エルザ!
そうしよう!
君たちも休みなさい!」
と守衛の人たちに指示すると
整列していた男の人たちが
ロバの荷馬車から
大きなパンやホールケーキ並のチーズを
取り出し
、地面で談笑しながら、食べ始めた。
僕らの方も
「ご領主様!用意ができました。」
とポニーが料理を綺麗に並べ、
最後のお茶をカップに注いでいた。
テーブルの上にはサラダにバケット一杯のパン
下から魔道具で温められた肉料理にスープと
凄い量の料理が並び
「美味しそうね!」
と母が言うと、兄と姉も
「やった!ポニーのスープだ!」
「ルーのパンもあるわね!
これは柔らかいから好き~」
とかなり喜んでいたが
「では、レイを頼んだよ!」
と父が僕をポニーに渡し
「かしこまりました」
とそのままテントの中へと
連れていかれ、おむつを替えるという
辱めをうける事になった。
(・・・恥ずかしち~・・・)
4話終わり
最近、思うのは
料理番組やそれ系の動画
増えましたよね!
なんか、
海外の方の料理とからしいですが
ゆでタマゴ的な物に
刻んだ玉ねぎと白ネギ、醤油なんかで
一晩寝かせたやつとか
やたらニンニクが効いたパン一斤とか
もう、日本からほとんど出たことのない
僕にとっては
海外の料理は異世界の料理なんですよ!
いつも、
ご飯と納豆とみそ汁に何かおかずとかが
続いてるんで・・・
という事は海外の料理、それは
異世界の料理と同じですよね!
という事は
海外の人は異世界の人という事ですかね?
という事は海外の方が、
沢山いるフィリピンパブは
異世界って事ですよね!
・・・なるほど~・・・
道理で、
氷がコップのギリギリまで詰め込まれた
ただのウーロン茶が
一杯3,000円もする訳ですよ!
「高っ!」と思っていましたが
異世界人にとって
日本の円なんて無価値も
良いとこですもんね!
納得です!
きっとそうですよ!
だって、この間、入った店なんて
やたら、肉付きの良い
もの凄い厚化粧の人がいたんですが
着ている服は薄いのなんのって
それで、その男性か女性か
区別つかない人が
真っ黄色の歯で笑いながら
僕に何かを話しかけてきて
思ったのですよ!
(・・・オーク?・・・)