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3 町の様子

3 町の様子



僕らが丘を降りると

荷馬車のような物が一台止まっていた。



「お待ちしてました。ご領主様!」



犬耳、ふさふさ尻尾のメイドのポニーが

御者席で待っていた。



「ああ!悪いね!

わざわざ借りてきて貰って!」

と父が言うと


「ホントね!冒険者たちが

町で騒ぐと厄介だから仕方ないのよ!」

と母がやれやれ的な感じで

僕を抱っこしたまま

馬車に乗り、父はポニーの横に

乗り込み手綱を引き継いだ!


そして、兄、姉も乗り込むと


両サイドを2人の若い男性が

普段着にちょっと武装した感じで

馬に跨った!


そして、僕たちの後ろにも

30人位の男性が軽い武装と

何かテントやバスケットを積んだ

荷車をロバに括り付けている。


(なんだろう?あの荷車?)



そして、後ろも準備が出来た頃



パチ―ン!(手綱で馬を叩く音)


「出発~!」

と父はご機嫌に馬を走らせた。




ゴロゴロゴロゴロ!

ガタ!ゴト!


道が石畳だが、

決して平らではない上

馬車の性能も酷いので


(こ、これは・・・

・・・長時間はご遠慮したい・・・)


と僕のテンションは

かなり下がっていった。



しかし、最初は畑ばかりだったが

町の中心部に近づくにつれ


小さな家々が見えてくると

(・・・ウソ?!・・・

何あれ?本物なの?アレ?

家が可愛い・・・

物語に出てきそうな家だ!

そして、あの家の子も・・・可愛い!)


この世界は大体が北欧ポイので

僕の感覚では、美人ばっかりだ!


馬車は進み

中心部のレンガ作りの

2階建ての家々が見えてくると


(この辺は1階が店で

2階が住居の家が多いな!

看板も木製だが、

パン屋はパンの絵だし、


小瓶の絵は

何かカラフルな液体を売ってるし


本から煙が出てる絵の店からは

魔法使いみたいなお婆さんが

入って行くな・・・)


そんな感じで、やっと広場の

メイン通りを進んでいくと


突然


カラーン!コローン!

カラーン!コローン!



ビクッ!

(うおッ!ビックリした~)


広場の前の教会の鐘、美しくも

大きな音で僕を驚かせた。


そして、目の前の広場には


(おおぉ~!屋台だ~!)


野菜や服、アクセサリーに

剣、盾、壺に家具とホントに

多種多様な品々が並ぶ

フリーマーケットの凄いのが

広場を占領していた。


これを見ていた父が

「いや~、今日も盛況な市場だ!

※楽市は許可して良かった!良かった!」


「ホントですね!ご領主様!

なんでも噂では他の町からも

商人や職人が出しにくるそうですよ!」


「そうなのかい?ポニー?

じゃあ、他の町の商品も流れてきて

さらに、活気着くな!はははッ!」


と前の御者席で盛り上がっていた。


※楽市:申請料を支払い、

規則を守れば

売上の10%を払えば

身分、職種を問わず

    市場に参加して良い!



さすがに、ここまで来ると

今まで静かに

向かいに座ってた兄や姉も


「あッ!姉さん!見て!

今日は奴隷市も出てるよ!」


「ウソ?ホント?!」と騒ぎ出した。


僕も釣られて、そちらの方を

パタパタと動いて見ると


(ホントに人に値札が付いてる!)


汚い腰布を付けた男女が鎖で繋がれて

立っているが


僕はそれを見て、不覚にも


(すっげー・・・あの奴隷お姉さん!

おっぱい丸出しだった~・・・)

と一人、空を仰いでいた。



そして、丘の反対側の

ちょっと煙たい所を通り過ぎる頃には


(この辺は・・・

異世界の馬というか大きい鳥

後は・・・紙とか・・・鉄製品・・・

雑貨なんかを売ってるんだな・・・


・・・それにしても・・・

あの厳つい人たちが出入りしてる

剣と槍の看板の建物はなんなんだ?・・・)


とちょっと怖い感じの雰囲気に

赤ちゃんらしく、漏らしてしまった。


(・・・やっちゃった~・・・)


しかし、その直後、


スン!スン!

前に座るポニーが

鼻を嗅ぎながら、こちらを見て・・・



ニコッ!(^-^)


(うそ?匂うの?)





とにかく、馬車は門に到着するも


横の馬に乗った男性が

何かの合図をし


他の並んでいる人たちとは違う所を

チェックなしで通り過ぎた。



(デケェ~!)



門は遠くから見るのと違い

かなり大きくゴツイ作りに

ただ、上を見上げていた。




そして、馬車が門の中に入ると



ゴロゴロゴロゴロ!


ガタ!ゴト!


カパッ!カパッ!


と暗く大きい門の中を

馬のヒズメが歩く音や

僕らが乗る荷車の音が

やたらと響く!


(・・・音がやけに、響くな・・・)




そして明るい光が徐々に近づいてきて


急に明るくなった、その先は





(おおおぉ!!!小麦畑~!)


一面の小麦畑が

延々と広がっていた・・・







3話終わり





良いですよね~!

小麦畑!



一面の小麦畑



一度、見てみたいモンですよ!




僕の地元も茶畑が広がってて

春なんて緑一色で綺麗ですよ。


眺めてるだけで、落ち着きますし・・・


やっぱりお茶所なので

風もよく吹いて気持ちいいですし・・・



・・・・・・・・・・・・・・


そういえば・・・

小さい頃を思い出すと・・・



友達の家に行くのも

遊ぶのも

茶畑でしたね・・・


それに・・・・

僕は違いますが・・・

他の友達とかは・・・


彼女との初めては

茶畑だったそうです・・・


・・・・・・・・・・・・・


キスですよね?

そうですよね?

そう信じますよ!僕は・・・


・・・・・・・・・・・・・・


・・・ただ・・・

昔、ペリーって人が言ってたのは



「この国は、犬も猫も人も

そこ等辺でしている・・・」

と日本について日記に

書いてあったそうです・・・


・・・・・・・・・・・・・


・・・そういえば、江戸時代は

すべての銭湯が混浴でしたよね・・・


・・・日本って・・・


・・・・・・・・・・・・・

いや! いや! いや!

だからって原点回帰はないですよ!


無い!ない!ない!


・・・・・・・・・・・


無理!無理!!


・・・・・・・・・・・・・・


たぶん・・・







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