21 脳筋種族
21 脳筋種族
拘置所を出た僕らを待っていたのは
「レイ!」
「レイ!!!」
「レイ!」
「レイ~!!!」
両親と兄と姉の4人の家族だった。
(・・・家族って良いな・・・)
家族に揉みくちゃにされながらも
僕に聞かせるように
父が手配をしてくれて早く出れたとか
母のツテで食事が来たとか
とにかく、色々してくれてたらしいが
留置所からすぐに出すのだけは
領民の手前、無理だったらしい・・・
(・・・自分の領なのに?・・・)
とも思ったが、父のその前のその前の
代からの決まりだとか・・・
そんなこんなで、母に抱き締め付けられ
家に着いたが
「さあ、すべて話して貰おうか!ミーア!」
「そうよ!ミーア!なぜ止めなかったの?
奴隷なんて・・・」
とミーアへの厳しい目線が
両親のみならず、兄に姉、メイドたちからも
注がれていた。
(うッ!不味い!僕のせいで・・・
・・・ミーアが怒られる・・・
で、でも、僕の事がバレると・・・
あ~・・・どうしよう!どうしよう!)
と僕は悩みに悩んでいると
ミーアがゆっくりと立ち上がり
「すいません・・・レイ様が「あれ欲しい!」と
申されましたので・・・」
と包み隠さず、僕のせいにした。
(おぉ――――い!)
そして、それを聞いた父は
「じゃあ、仕方ないな!」
と納得した。
(甘ッ!)
すると母が
「でも、あなた!これはレイの教育には
良いかも知れませんよ!」
(んッ?どういう意味?)
「なるほど、確かに!生き物を飼う事は
命の大事さを知れるしな!」
(いや、父よ!人なのですよ!
買ったのは奴隷なんですから!)
「そうよ!良いこと、ミーア!
ちゃんとレイに餌と運動は忘れないよう
言い聞かせるのよ!」
「畏まりました
!しっかり食べさせ、躾もさせます。」
(いや、やるけども・・・
というかホントそうだ
・・・どうしよう?・・・
確か、子供も多かったような・・・
・・・・・・・・・・・・・
そういえば、今、どこにいるんだ?
買ってすぐ、ぶち込まれたからな・・・
え~と・・・かれらは・・・)
と確か村ごと買った事しか
覚えておらず、自分で聞けないし
母に抱っこされてるから、
ミーアにはお願い出来ないし・・・
(誰か喋らないかなぁ?)
と思っていると
「あッお父さん見て見て!」
「凄いのよ!あの子たち!」
と窓の外を見ながら
ポニーと一緒の兄と姉が
ピョンピョンとジャンプしながら
裏のダンジョン側の森を見て騒いでいる。
「どうした?」
と父と母、釣られてミーアに
引き継がれ抱っこされた僕が
窓へ向かうと
「・・・は?・・・何あれ?」
カーン!
カン!
「たあ!」
「やあ!」
と僕の奴隷たちが、老若男女問わず
ワラの人形に向かって
木製の剣や長い棒、弓で
戦闘訓練をしていた。
(どうなってんの?)
と思っていると
「う~む・・・やはり、獣人は
戦闘には向いているな!どう思う、エルザ?」
と父が母に尋ねると
「そうね!ミーアほどではないけど、
どの子も腕が立ちそうだし、
これならはレイの盾にもなれるでしょう!」
とまるで獣人はみんな、
戦闘訓練してるみたいに話している。
するとミーアが
「当然です!筋肉は裏切りませんから!」
とまるで筋トレがご趣味の方たちの
ような事を言い始め
(・・・あれ?でも、このセリフ最近、聞いたぞ!
あッ思い出した!あの闇金だ!
・・・もしかして・・・
獣人って脳筋種族?)




