2 貴族なのかな?
2 貴族なのかな?
目立つとロクなことないし
出来れば目立ちたくないのに・・・
ネコ耳メイドさんの大騒ぎで
僕が赤ちゃんにしては異常なのが
バレるかと思ったが
(全然バレなかった・・・)
なんか両親に兄弟、他のメイドさん達も
首が座ったばかりの子が
立ったと騒いでいるので
来て見たら、
彼女、ミーアが騒いで
みんなを呼びに行ってる間に
いつの間にか僕
が寝ながらチュパリングしてるので
「また、あなたは早とちりして!」
と母に攻められると
「違いますよ~!
確かにレイ様はお立ちに・・・」
と何とか言い訳をしようとしていた。
事実だが・・・
そこへ、父が
「まあまあ、ミーアも色々あるんだよ!
今朝もお皿割ったし、
お茶に塩を入れてくるし
客間に通りすがりのお爺さんを
通してくるし
あれにはビックリしたよ!ホント!
とにかくミーアは多分
怒られ過ぎて大変なんだよ!」
と何とか庇おうとするが
「甘い!あなたはいつも甘いわ!
大体、なんで農夫を
家の客間で待たすのよ!」
とさらに母の怒りを買っていた!
そんなやり取りとは別に
兄や姉の小さいお手々が
ベットの柵の間から伸びてきて
僕を触ろうとする!
チャッ!チャッ!
と僕も負けじと、さらに小さい手で
奮戦するも、あっさりと降伏し
現在、されるがままになっている・・・
僕は耳やら手を引っ張られながら
(・・・あ~、早く人間になりたい・・・)
と切に願った・・・
さらに二か月が経過して
(ふふふッ!)
僕が楽しみで足を
パタ!パタ!パタ!
とさせてると
「な~に?レイ?
そんなにうれしいの?」
と母に抱っこされ
玄関に来ていた。
2人の兄と姉は
母の足元で
「お母さま!
私が、次は抱っこします!」
「僕ですよ!姉さんは
昨日もしたじゃないですか!」
とピョンピョンと跳ねながら
賑やかに騒ぎ
父は
「みんないるな!じゃあ、行こうか!」
と帽子を片手にメイドさんや
守衛の人たちに指示をしていた。
最初、守衛?とかメイドさん多くない?
もしかして、貴族なのか?
とか思ってたけど、
今は、そんなのどうでもいい!
だって今日は
(やったー!外でピクニックだ!)
ガチャッ!
(おおぉ~!!!)
家のドアを開けると
僕の家はどうやら丘の上にあり
緩やかな石段の下には
石壁に囲まれた
円形状の小さな町が広がっていた。
僕は目を見開いて
(おおッ!広場に市場
・・・教会みたいのもあるし・・・
とにかく、凄い!
中世ヨーロッパに
タイムスリップしたみたいだ!)
僕の家の丘から町の真ん中を
並木道の太い石道が門まで続き
壁の内側の畑や森、遠くの方の門近くには
異世界風の工区地帯みたいなのからは
黒い煙が上がってて
もう、興奮しっ放しの僕は
母の腕の中で
「あうッ!あうッ!」
と足をバタつかせ、次々と指差していると
父が
「そうか!レイは初めて見るね!
小さいながら、この町が我が領!
リストセットだよ!」
(・・・リストセット・・・)
家の食堂
主人とその家族の留守に
2人のメイドの猫獣人とエルフが
豪華な休憩をしていた。
カチャッ!
「う~ん!モグモグ!
このお菓子、美味しいですね~!
ルーさん!」
「ミーア!
私のことはメイド長と言いなさい!
何回言わせるのよ!」
「すいません!
この美味しさについ、頭が緩んで!
モグモグ!」
「ふふふッ!それは、いつもでしょ!」
「あッ!そんな事ないですよ!
・・・それにしても、良いなあ!
レイ様とピクニックか~・・・
大丈夫かな~?・・・レイ様!」
「大丈夫よ!いつもと違って
今日はポニーが一緒ですもの!」
「なんですか?いつものって?
私の事じゃないですよね?
違いますよね?」
「ふふふッ!
だって、あなたヤラかし過ぎなんだもの!
昨日1日だけだって
オシメを変える時に
間違えて旦那様の上着を巻きつけたり
レイ様が本が、お好きだからって
なぜか旦那様の出納帳お渡ししたり
出る訳ないのに自分ので
レイ様にミルクあげようとしたり
あれ、利発なレイ様でなくて他の子じゃ
あなたのせいで巻き添え食って
全部ヤラかされてるわよ!」
「む~・・・ぐ~の根も出ません!
それは、確かにそうです!
レイ様のおかげで無事に
済んでる節は多々あります。
後、私の名誉のためにお伝えしますが
レイ様は私のを見て、
完全に恥ずかしがって
おりました。
きっと私のが、
余程、魅力的だったからでしょう!
ふふふッ!
ズズ~ッ!美味しい!モグモグ!」
「ハぁ~・・・これは、まったく
反省はしてないわね!」
とエルフ耳をペタッ!とさせたルーが
半分諦めたかのように
紅茶を口にした。
2話終わり
いや~メイドさん良いですよね~
フリフリの服に可愛い笑顔
久しぶりに秋葉原に行って
みたいものです。
そこで、メイドさんに
オムライス注文して
書いて貰うのです。
・・・お金大好きって・・・
By トミー