第0話 戦いから1000年たちました
小説を書くのが初めてなので、まずは継続して書くことを目的に頑張りたいです。
聖帝歴1000年。
聖帝が邪神を全て討伐してから1000年という節目の年を迎えたことで各地で大規模な祭りや行事が行われていた。魔術研究者は聖帝の魔術の再現を目指し、聖職者は聖帝の偉業に祈りを捧げていた。
「おばあちゃん。何か今年のお祭りいつもと違わない?」
「今年のお祭りは聖帝様が邪神を討伐してくださってから丁度1000年だからね。そりゃあ大きなお祭りになるわ。メリィもいつも以上に聖帝様に感謝するのよ」
「わかったわ、おばあちゃん。聖帝様私たちの未来を救ってくださいましてありがとうございます」
「暴れ馬だ!!!」「みんな逃げろ」「騎士様はまだか!」「厩役はどこいった!!」「お嬢ちゃん暴れ馬に撥ねられるぞ!早く逃げろ!」
「おばあちゃん早く逃げないと!」
「腰が抜けてしまって。メリィだけでも早くお逃げ!」
「そんなことできるわけないじゃない!」
「おばあちゃんだけでも私が守る!きっと聖帝様ならそうするはずだし!」
少女が老婆を庇ったその瞬間に光輝く人影があらわれ暴れ馬すらも落ち着つかせた
その人物は鈴を転がすような笑い声を響かせつつ「いくら私でもそこまで無茶はしなかったかもしれません」と私にだけ聞こえる声で囁き姿を消した。
私はこの時から聖帝様に惹かれおばあちゃんに何度も「聖帝記」を読んでもらうようにお願いするのだった。
「じゃあ、今日は聖帝様の旅立ちの書を読もうかしら」
「何度も聞いてるけど旅立ちの書は好きだわー」
それでは長く苦難と楽しみに満ちた聖帝記ここに開幕