狙われた学園 5
僕とエリーちゃんが高等部の校舎に近づいて行くと、既にラックは玄関先で待機していた。
流石はラックだね。
幻のイヌミミと尻尾が見えるようだよ……
とりあえず【ユウリン館】で個室を借りて、エリーちゃんの作戦をラックに説明した。
「そうですね…シルバーの匂いを追跡できれば大丈夫だと思います。
でも、猫って獲物を捕まえる為に自分の匂いを消したりするんで、かなり難しいかと……
ましてや、相手は勇者シルバーですからね。」
ああ…やっぱり難しいんだねー。
何しろS級の魔物を幼体とはいえ単独で狩れる猫だし……
僕が残念そうな顔をしていたら、ラックは真顔で
「ですがご安心ください!
とっておきのスキルを使います。
ただしそのスキルの使用中、お嬢様の警護ができなくなるので、絶対に安全な所に居てくださいね。」
そんなに心配しなくても大丈夫だと思うけどなぁ…
「わかったよ。
ん~でも絶対に安全な所かぁ?
そこまで気をしなくても、大丈夫じゃない?」
と思っていたんだけど、ラックは凄く真剣だ。
ちょっと過保護過ぎる気がする。
絶対安全な場所ねー。
するとエリーちゃんが良い場所があると提案して来た。
「ケイトの部屋で一緒に勉強すれば良いのよ。
なんなら私の部屋に泊まって行けばいいわ♪」
なるほど…エリーちゃん達の部屋か、なるほど侯爵家のエリーちゃん達の部屋なら安心だね。
------------------
タークはこれまで何度も誘拐され掛けています。
ラックはタークの護衛も兼ねているので、過保護です。




