どうやら僕は名探偵らしい
1話は短編とほぼ同じです。
皆さんこんにちは!
僕は、ユイナーダ学園高等部風紀委員錬金科のタークです!
そして探偵同好会会長でもある。
僕は今、二つの事件を抱えている。
一つは【文豪王子】こと魔術科のエミール殿下が、何故か『悪役令嬢』だと言う『妙な噂』の出所と噂を流している者の調査だ。
二つ目は、学園内で次々と女性と付き合っては、浮気を繰り返している【ナンパ騎士】の調査だ。
何より許せないのは錬金科の女子で、声を掛けられていないのが、僕だけってどういう事だよ‼︎
べ…別に好みのタイプじゃないし、声を掛けられたって絶対に断るけど、何か腹が立つじゃないか‼︎
そんな事を考えていたら突然新聞部の部長エリーちゃんが、かなり興奮しながら事務所にやって来た。
「タークちゃん♪大ニュースだよ♪
そしておめでとう♪」
「大ニュース?おめでとう⁇」
『大ニュース』は、解るけど『おめでとう』って⁇
「タークちゃんが調べていた『【文豪王子】悪役令嬢事件』見事解決だよ♪」
「解決⁇」
「そうだよ♪さっき図書室で、脳筋騎士✖️文豪王子の直接対決があって、文豪王子の完全勝利で終わったわ♪」
えっ?解決したの⁇
何か変な副音声が聞こえたし……
「じゃ!私これからこの件の、レポートと号外と【名探偵ターク】を書き上げないといけないから帰るね♪」
えっ、えっ?
「スーズ先輩にまた挿絵頼まなきゃ♪
じゃあ、お疲れ様【名探偵ターク】♪」
「う、うん。お疲れ様……。」
どうやら僕は、名探偵らしい……
【ナンパ騎士】の件が、無事解決したかはまた別の話……
どうしよう……
僕、何にもしてないのに
そんな僕が何故名探偵と呼ばれているかというお話しです。
今日は2話投稿します。
ストックが切れたら不定期連載です。