シンプ
「アース、あなたは如何なる時も、ルシファーを妻にすることを誓いますか?」
ウエディングプランナーを諦めて、即席で僕とルシファー様の結婚式はハリウッド孤児院で行われていた。
「誓います。」
僕は正々堂々と宣言する。
「ニヤッ。」
ルシファーは少し頬を赤くして嬉しそうに顔がにやけていた。
「ルシファー様、あなたは如何なる時も、アースを妻にすることを誓いますか?」
「誓います。」
僕もルシファー様に愛を誓ってもらって嬉しくてニヤっとしてしまった。
「アースとルシファー様を夫婦と認めます。」
僕とルシファー様は夫婦として認められた。
「それでは誓いのキスを。」
神父のシンプが誓いのキスを要求する。
「ルシファー様、きれいです。」
「様はやめて下さい、様は。私はあなたの妻になるのですから。」
「すいません。ルシファーさ、じゃなかった。ルシファー。」
「はい。あなた。」
神聖なる結婚式の会話だけなのだが、既にイチャイチャしているようにも感じられるぐらい熱かった。
「キス! キス! キス!」
カスピル、ロロド、キャッハの子供たちは、キスの大連呼。
「ああ!? 私のルシファー様が汚される!?」
「クソ!? 隙を見て殺してやる!」
復讐に燃えるペリーヌとアナスタシア。
「きっと今頃、どこかの氷の大陸が溶けてなくなっているな。」
「世界の水面が100メートルは上昇して、50の街ぐらいは水没しているんじゃないだろうか!?」
「海底火山が誘発して噴火したら、新大陸ができちゃうよ!?」
草の精霊スプライトたち精霊たちは世界の自然バランスを心配した。
「いくよ。ルシファー。」
「はい、あなた。」
僕はベールをあげてきれいなルシファー様の顔を見る。
「きれいだよ。」
「私、幸せです。」
いよいよ、キスの瞬間である。顔と顔が近づき、目と目を閉じあい、もうすぐ触れる唇と唇。
「ピンポンパンポン。18禁になるので、キスシーンを、お見せすることはできません。」
キスシーンはネット小説投稿サイトでは禁止らしい。
「今夜は初夜だ! がんばるぞ!」
「キャッ! がんばられちゃいます!」
僕とルシファー様は夫婦になったので、新しい夜の仕事を得た。
「ピンポンパンポン。18禁になるので、初夜シーンを、お見せすることはできません。」
こうして無事に僕とルシファー様は夫婦になった。
つづく。




