ブルー
「申し訳ありませんでした!? どうかお許しください!?」
傲慢な態度を取っていたハリウッド結婚式場の女神ユーノー、おまけマリッジが膝を着いて謝ってくる。
「まさか「あのお方」にたてつく、死にたがりいたとは思いませんでしたよ。へっへっへ。」
草の精霊スプライトは上から見下す様に面白がって笑う。
「知らなかったのです!? もしもL案件だと知っていれば、歯向かったりなどしませんでした!? どうかお許しください!?」
L案件。それはシークレットではあるが、生命の危機に直結している案件である。
「ここまで態度を変える人たちも珍しいな。」
僕は人間の歪んだ姿を見て戸惑う僕。
「まあ、許してあげてもいいですよ。」
「本当ですか!?」
「ただし! 私は「あのお方」の使いパシリの精霊です。もし私の言うことを聞かないとL案件の祟りが、あなたたちに降り注ぎますよ! いいですね!」
「ははあ~! スプライト様に忠誠を誓います!」
ユーノーとマリッジは土下座して、スプライトに媚びへつらった。
「そうそれでいいのです。私の報告次第で、あなたたちを殺すことも生かすこともできるんですからね。キャッキャッキャ!」
完全に調子に乗っているスプライト。
「こいつも性格が悪くなったな。」
僕は歪んだ精霊の姿も見た。
「L案件を自由に扱える私は無敵! 私には「あのお方」が着いているのだ! 世界を制覇することも夢ではない! ズワッハッハー!」
完全に悪乗りしている精霊スプライト。
「ズドーン! ズドーン! ズドーン!」
その時、空から隕石群が降り注いできた。
「うわあああああー!?」
「なんだ!? なんだ!?」
僕たちは慌てふためいて何とか隕石の攻撃をかわす。
「て、天罰だ!? 「あのお方」がお怒りだ!? 私が調子に乗って「あのお方」の名前を悪用して偉そうにしたのが、「あのお方」にバレたんだ!? ギャアアアアアア!?」
スプライトは悶絶して絶叫した。
「お怒りを鎮めるためには、早く、このウエディングプランナーたちを「あのお方」の元に届けなければ!」
そのスプライトの言葉に空が晴れわたる。
「おお! 「あのお方」も喜んでおられる! みなさん! 直ぐにハリウッド孤児院に向かいますよ!」
「ブルーに馬車を出させましょう。」
「それは助かります。」
こうして僕たちはハリウッド孤児院の帰路に立った。
つづく。




