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ハリウッド・クエスト 後編  作者: 渋谷かな
97/100

ブルー

「申し訳ありませんでした!? どうかお許しください!?」

 傲慢な態度を取っていたハリウッド結婚式場の女神ユーノー、おまけマリッジが膝を着いて謝ってくる。

「まさか「あのお方」にたてつく、死にたがりいたとは思いませんでしたよ。へっへっへ。」

 草の精霊スプライトは上から見下す様に面白がって笑う。

「知らなかったのです!? もしもL案件だと知っていれば、歯向かったりなどしませんでした!? どうかお許しください!?」

 L案件。それはシークレットではあるが、生命の危機に直結している案件である。

「ここまで態度を変える人たちも珍しいな。」

 僕は人間の歪んだ姿を見て戸惑う僕。

「まあ、許してあげてもいいですよ。」

「本当ですか!?」

「ただし! 私は「あのお方」の使いパシリの精霊です。もし私の言うことを聞かないとL案件の祟りが、あなたたちに降り注ぎますよ! いいですね!」

「ははあ~! スプライト様に忠誠を誓います!」

 ユーノーとマリッジは土下座して、スプライトに媚びへつらった。

「そうそれでいいのです。私の報告次第で、あなたたちを殺すことも生かすこともできるんですからね。キャッキャッキャ!」

 完全に調子に乗っているスプライト。

「こいつも性格が悪くなったな。」

 僕は歪んだ精霊の姿も見た。

「L案件を自由に扱える私は無敵! 私には「あのお方」が着いているのだ! 世界を制覇することも夢ではない! ズワッハッハー!」

 完全に悪乗りしている精霊スプライト。

「ズドーン! ズドーン! ズドーン!」

 その時、空から隕石群が降り注いできた。

「うわあああああー!?」

「なんだ!? なんだ!?」

 僕たちは慌てふためいて何とか隕石の攻撃をかわす。

「て、天罰だ!? 「あのお方」がお怒りだ!? 私が調子に乗って「あのお方」の名前を悪用して偉そうにしたのが、「あのお方」にバレたんだ!? ギャアアアアアア!?」

 スプライトは悶絶して絶叫した。

「お怒りを鎮めるためには、早く、このウエディングプランナーたちを「あのお方」の元に届けなければ!」

 そのスプライトの言葉に空が晴れわたる。

「おお! 「あのお方」も喜んでおられる! みなさん! 直ぐにハリウッド孤児院に向かいますよ!」

「ブルーに馬車を出させましょう。」

「それは助かります。」

 こうして僕たちはハリウッド孤児院の帰路に立った。

 つづく。

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