マリッジ
「女神ユーノー様を連れてくることになったです。」
「ユーノー様?」
「アースは知らなくていいです。」
僕と草の精霊スプライトは女神様に会いに行くことになった。
「このハリウッド結婚式場で働いているそうです。」
「女神も労働とか、大変な世の中ですね。」
働かざる者、食うべからずである。
「すいません。ユーノー様はいらっしゃいますか?」
僕たちは結婚式場の入り口に立っている人に声をかけた。
「はあ!? ここはハリウッド1のゴージャスでセレブな結婚式場だ! おまえたちの様な貧乏人の来るとこではない! 帰れ! 貧乏人!」
結婚式場の人の態度は傲慢で最低だった。
「ショック。これでも地球の神なのに・・・・・・。」
「仕方ありませんよ。神なんて、ただのお飾りです。」
そこに女の人がハリウッド結婚式場の中から現れる。
「騒がしいわね。マリッジ。どうしたの?」
「これはこれは、ユーノー様。」
現れたのはウエディングプランナーの女神ユーノーだった。
「はい。貧乏人がユーノー様に会いたいと言うので追い返している所でした。」
「バカ者!!!!!!!」
突如ユーノーは怒りだした。
「せっかく来てくれたお客様に失礼だ! お客様に謝りなさい! どんなお客様にも丁寧に接しなさいとさんざん言っているだろうが!」」
「申し訳ありませんでした。」
「私にではない! お客様に謝れと言っているのだ!」
「お客様、申し訳ありませんでした。」
ユーノーに怒られたマリッジは僕たちに頭を下げた。
「さすが女神様だ。素晴らしい人格者に違いない。」
「これで一安心ですね。」
僕たちは安堵した。
「いいかい。マリッジ君。見た目は貧乏でも、もしかしたらお金持ちの可能性もある。だから最初は親切にして、結婚式の予算を聞いてから追い返すんだよ。」
「おお! 何と素晴らしいユーノー様の考え方! このマリッジ、感服いたしました。」
素晴らしいユーノーとマリッジの師弟関係。
「誉め言葉を返せ!?」
「安心して損をしたです。」
僕たちはビジネスライクな女神にがっかりした。
「アース、帰りましょう。」
「え? いいの。ルシファー様にお使いなんでしょ?」
「構いません。こいつらには天罰が必要です。」
僕たちは話し合うことなくハリウッド結婚式場を後にした。
「ズドドドドドドドドドー!!!」
ハリウッド結婚式場に無数の雷が降り注ぎ跡形もなく滅んだ。
「L案件の恐ろしさを味合うがいい。ニヤッ。」
草の精霊スプライトは予定通りで口元が緩む。
つづく。




