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ハリウッド・クエスト 後編  作者: 渋谷かな
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サンダーバード

「は~い、みなさん。一列に並んでください。ルシファー様の機嫌を損ねたら命はないですよ。」

 今までにあっただろうか? 行列に並ぶだけで命を失う可能性が。

「何もルシファー様の手を汚すまでもない。私一人で十分だ。」

「いいや。ルシファー様に歯向かう者は私がぶっ殺す!」

 ペリーヌとアナスタシアは戦闘準備は整っていた。

「これだけの精霊たちが精霊のエナジーを分けてくれるのなら、本当にルシファー様の息子のマイケルは目を覚ますかもしれないね。」

「これも地球の神をたきつけた私たちのお手柄ね。」

「おかげでお手伝いが忙しくて敵わないよ。お小遣い貰えるかな?」

 カスピル、ロロド、ヒャッキも行列の誘導員として働いていた。

「次の方、どうぞ。」

 呼ばれて次の精霊、雷の精霊サンダーバードがやって来た。

「貢ぎ物はなんですか?」

「え!? 貢ぎ物がいるんですか!?」

「当たり前でしょ! 家族が皆殺しになっていいんですか!?」

「ええー!? 皆殺し!?」

 サンダーバードは驚愕し、何か貢ぎ物はないかと探してみた。

「良かったら、これをどうぞ!」

 サンダーバードが出したのは。レアなアイテム、サンダーバードの羽であった。

「まあ、ないよりはいいでしょう。」

「どうぞ、中へ。」

「ふう~、良かった。」

 安堵するサンダーバード。

「ルシファー様の部屋に入って、万が一、雷で関電や漏電、家事が起こった場合、ルシファー様がお怒りになると思いますが、よろしければ、ここにサインしてください。」

「ヒイイイイイイイー!? ご勘弁ください!?」

 サンダーバードは電圧を下げるために大きな蓄電池のバッテリーに充電する。

「あなたたち、さっきからうるさいですけど、何をしているんですか?」

 そこにハリウッド孤児院のシスター姿のルシファーが現れた。

「め、女神様だ!? 聖女だ!?」

 サンダーバードはルシファーに、女神の神々しい聖なる光のオーラを見た。

「あなたたち、ダメじゃない。みなさんはマイケルのためにエナジーを分けてくれるために来ているんだから。」

「は~い。」

「ごめんなさいね。サンダーバードさん。ニコッ。」

「はい! サンダーバード! 命尽きるまでルシファー様に忠誠を誓います!」

 一目見ただけで相手の心を虜にするルシファーであった。

「ありがとう。ニコッ。」

 エナジーを分けてくれる精霊の優しさに触れて、ルシファーは幸せだった。

 つづく。

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