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ハリウッド・クエスト 後編  作者: 渋谷かな
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ダークドラゴン

「おまえのエナジーを寄こせ! 僕は地球の神であるぞ! ワッハッハー!」

 僕たちはL案件の謎を解明するために、ハリウッド孤児院のルシファー様に愛に戻ろうとした。

「うるさい!? 俺たちは、おまえなんかに構っている暇はない!?」

 どこに続いているのか分からないが、行列ができていた。

「そんなに怒らなくてもいいじゃないですか!? クスン。」

並んでいる暗黒竜に声をかけたら僕は怒られた。

「闇の精霊のダークドラゴンさん、何に並んでいるんですか?」

 草の精霊スプライトは何の行列なのか尋ねてみた。

「聖地巡礼だ!」

「聖地巡礼?」

「おまえ、L案件のことは知っているよな?」

 ダークドラゴンも精霊なので、L案件を知っている。

「はい。」

「今、精霊界の噂では「精霊のエナジーを「あのお方」に差し出さないと妻、子供、家族、友達、親戚、一族、住まいなど全てを失うと言われている!?」

「ええー!」

 恐るべし、L案件。

「だから、ここに並んでいる精霊たちは、自分たちの精霊のエナジーを「あの方」に献上しに来たんだよ。」

「ということは、この精霊の行列はハリウッド孤児院まで続いているんですか!?」

 どこまでも続く行列は「あの方」のいるハリウッド孤児院まで続いていた。

「精霊だけじゃない!? 人間も、悪魔も、天使も、魔物も、神までもが「あの方」にエナジーを渡すして、生き残るためにずっと並んでいるんだぞ!?」

 この地球に生きとし生ける者が、ルシファーを恐れていた。

「すごい! さすがルシファー様だ!」

 僕は改めてルシファー様の偉大さに気がついた。

「ついに鈍感な、この男も「あのお方」の正体に気がついてしまったか。これでルシファー様の初恋も終わったな。」

 精霊たちはルシファー様の恐怖の大魔王ぶりを知れば、どんな男でも逃げてしまうと思っていた。

「ルシファー様は皆から陳情を聞いて、代表して「あのお方」と話をつけるつもりなんだ! なんて偉大なんだ! ルシファー様! ズキューン!」

 さらに僕の心はルシファー様の虜になった。

「なんのこっちゃいな!?」

 呆れる妖精たち。

「私たちで先にハリウッド孤児院に行って、ルシファー様を手伝いましょう。」

「おお!」

 精霊たちは自分の命が助かる道を忖度するのであった。

 つづく。

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