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ハリウッド・クエスト 後編  作者: 渋谷かな
90/100

クラーケン

「おまえのエナジーを寄こせ! 僕は地球の神だぞ! ワッハッハー!」

 僕は大爆発で干上がった竜神様の祠の跡地にいた。

「何を言っているんですか? もう誰もいませんよ。」

「みんな、あんたの性だ。あんたの性だ。」

 そう言いながらも草の精霊スプライトと水の精霊ウンディーネは何かを料理している。

「できました! クラーケン焼き!」

 クラーケン焼きとは、たこ焼きの様なものである。

「おまけに、ダイオウイカ焼きもあるよ!」

 ダイオウイカ焼きとは、イカ焼きの様なものである。

「これはこれで美味しいな。モグモグ。」

 食べてみると二つの料理は美味しかった。

「貴重な食材です。」

「事故にあったと思って、安らかに眠ってね。」

 もちろん竜神様の祠が大爆発した時に、巻き添えを食らってクラーケンとダイオウイカは良い感じに焼けてしまった。

「でも命が助かって良かったね。ウンディーネ。」

「そうね。祠は無くなっても生きていることは幸せなことよね。」

「風の谷で戦死した、シルフとシルフィードに敬礼!」

 ピシッと手をこめかみにあてて敬礼をするスプライトとウンディーネ。

「今は森と風と水の精霊のエナジーを集めたけど、次はどこの妖精にエナジーを貰いに行けばいいのかな?」

「私の友達の火の精霊サラマンダーに会いに行きましょう。」

「暑そうだね。」

「サラマンダーの住所は火の山ですから。」

 この何の面白みもない話を誰かが盗み聞きしていた。

「火の山が暑い? 私の恋の邪魔をしようとは、自殺志願者か? そういえばサラマンダーの奴、引越ししたいとか言っていたな。」

 ルシファーだ。そして彼女は指をパチンと鳴らすのだった。

「いや~食った食った。お腹いっぱいだ。」

 僕は満腹になった。ダイオウイカとクラーケンはレアで美味しかった。

「じゃあ、そろそろ火の山に行くことしようか。」

「そうですね。さすがのあの方も先読みして破壊活動までしないでしょう。」

「元気出していこう!」

「おお!」

 僕たちにチームの仲間としての友情が芽生え始めていた。

「ズソーンー!!!!!!!」

 どこからか何かが爆発する轟音が聞こえてきた。

「うわあああああー!? なんだ!?」

「何かが破壊される音です!?」

「あっちは火の山の方向!?」

「まさか!?」

 精霊たちは嫌な予感がした。

 つづく。

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