竜神様
「おまえのエナジーを寄こせ! あるのは分かっているから! 僕は地球の神だぞ! エッヘン!」
僕は水の精霊ウンディーネの案内で竜神の祠の竜神様に会いに来た。
「あれ? 誰もいないぞ?」
「そうでした!? 竜神様はお亡くなりになったんだった!? アハッ!」
笑って誤魔化すウンディーネ。竜神様こと、リヴァイアサンは亡くなって、まだ新しく転生もしていない。レヴィアタンは悪魔だし。
「まあ、いいっか。ウンディーネから水の精霊のエナジーももらったし。」
「ふ~う、助かった。」
僕は単純に思った。安堵するウンディーネ。
「許しません。私の息子の復活に協力しないものなど。」
しかし、僕とウンディーネの会話を聞いて、納得しないものがどこかにいた。もちろん、ルシファーだ。
「アース!? ウンディーネ!? 何を安心しているんだ!?」
草の精霊スプライトだけは顔中に汗をかいて今にも死んでしまいそうな勢いだった。
「え?」
「これは、L案件だぞー!!!」
「L案件?」
僕は初めて耳にした言葉だった。
「はっはっはっ。」
ウンディーネは笑い出した。
「スプライトは心配性だな。ここに地球の神様がいらっしゃるんだ。さすがにあの方も何もしてこないでしょう。キャッハッハ。」
「甘いな。ハリウッド孤児院の近くに生えている私は知っている。あの方の恐ろしさを。」
その時だった。何かが竜神様の祠に発生する。それが暗黒なのか、プラズマなのかは分からない。
「ドッキューン!」
次の瞬間、竜神様の祠は大爆発を起こして跡形もなく消え去った。
「うわあああああー!?」
僕たちは爆発の風圧で吹き飛ばされた。
「なんなんだ!? これは!? 祠がなくなっちゃった!?」
「これがL案件の実力か!? 甘く見ていると全てを失ってしまう!?」
「恐るべし、L案件!? やはり世界は、あのお方のためにあるのか!?」
僕は爆発の大きさに、精霊たちはL案件のあの方の絶対なる偉大さに驚いた。
「あ!? ちょっとやり過ぎちゃった。エヘッ。」
ルシファーは笑えば何でも許される至高の存在であった。
「ルシファー様の恋が暴走してるわ!?」
「行こうぜ。触らぬ神に祟りなしってね。」
「孤児で良かった。絶対に、ここだけは安全だし。」
子供たちはルシファーを平和のために良きシスターと思うことにした。
つづく。




