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ハリウッド・クエスト 後編  作者: 渋谷かな
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シルフィード

「出せ。あるのは分かっているから。エナジーを寄こせ。」

 僕と草の精霊スプライトは、僕の恋を成就させるために、愛するルシファー様の息子さんを治すために、精霊のエナジー集めを始めた。

「あなたたちは強盗ですか!?」

 スプライトは友達の風の精霊シルフとシルフィードのカップルに精霊エナジーを分けてもらいに風の谷にやって来た。

「なんなのよ!? スプライト。」

「申し訳ない。シルフ、シルフィード。この人、地球の神なんで、コミュニケーション能力に、かなり問題があるんだ。」

「だろうな。」

「おいおい!? 僕はディスられてないか? これでも僕は地球の神であるぞ!」

 かなり弾けてきた僕。

「嫌だ! こんな奴にエナジーを分けたくない!」

「そうよ! そうよ! あなたに上げるぐらいなら蟻んこにあげる方がマシよ!」

 風の精霊たちはエナジーを渡すことを断固拒否した。

「くううううー!? 地球の神である僕に歯向かったな! ・・・・・・何もできない。ガーン。」

 地球の神は、ただの象徴であり、何の権力もないのであった。何もできない僕は落ち込んだ。

「ざまあみろー!」

「地球の神なんか消えちゃえ!」

 風の精霊シルフとシルフィードは僕に罵声をかけて追い打ちをかけてくる。

「ダメですー!? アースをいじめてはいけません!?」

 スプライトは血相を変えて、風の妖精のいじめを止めようとする。

「なぜ止めるんだ!?」

「そうよ! そうよ! こんな最低のクズ! 二度と立ち直れないようにするべきだわ!」

 強気な風の精霊たち。

「L案件です!?」

「なに!? L案件!?」

「こらー!? スプライト!? なぜ!? それを先に言わない!?」

 L案件と聞くと風の精霊たちは背筋に寒気をドクンドクンと感じ、顔から血の色が冷めていた。

「どうぞ! 風の精霊のエナジーです! お受け取り下さい!」

「どうも失礼しました! 地球の神! アース様!」

 精霊たちの態度が180度変わった。

「え? くれるの? いいの?」

 いじめっ子から塩を貰う気持ちの僕は疑っている。

「はい! 貰っていただかなければ困ります!」

「次は水の精霊ですよね! どうぞ! お急ぎください!」

「ありがとう。風の精霊さんって、良い精霊さんなんですね。」

 僕は風の精霊のエナジーを手に入れた。

「さようなら!」

「二度と来るな!」

 僕は風の谷を後にした。

「風の谷を、エントの森の様にしてはいけない!? なんとしても守らなければ!?」

「ルシファー様が絡んでいるなんて!? なんて恐ろしいの!?」

 通称L案件。Lとはルシファーのことであった。

 つづく。

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