ロロド
「人さらいなの! 助けて! お姉ちゃん!」
カスピルは現れた女性に助けを求めた。
「ええー!?」
僕は地球の神としてカスピルを助けようとしただけなのに、人さらいにされてしまった。
「カスピルから離れなさい! 人さらい!」
女の人は僕に敵対心を抱き身構える。なんとかして誤解を取らなければ。
「ご、誤解です!? 僕は森で迷子のこの子を保護しただけです!?」
僕は必死に弁解する。
「ご安心ください。跡形もなく消し去ります。」
「我らにかかればギガンテスやサイクロプスの様な巨人も一撃で切り裂いて見せます。」
「宜しくお願い致します。ペリーヌ、アナスタシア。」
「はい!」
そこに新手が2人現れる。もちろんペリーヌとアナスタシアである。
「ええー!? どうしてそうなるの!?」
僕は人生で最大のピンチに見舞われた。
「カスピル、もう少しの辛抱だからね。」
「うん。お姉ちゃん。」
さっきまで泣いていたカスピルの涙は女の人を見て安心したのだろう。いつの間にか泣き止んでいた。
「死ね! 誘拐犯! さらばだ! 変態!」
「幼女虐待は死に値する! 児童ポルノ撲滅!」
ペリーヌとアナスタシアが僕に剣を構え突撃してくる。
「うわあああああー!?」
僕は助かりたいがために言ってはいけないことを言ってしまう。
「僕は地球の神であるぞー!!!」
僕の必死の叫び声と発言の内容に驚いたのか、ペリーヌとアナスタシアの攻撃の手が止まった。
「貴様!? よくも!? そんなわかりやすい嘘を!?」
「許せん! 神を冒涜して神の名を汚すとは!? なんと恐れ多いのか!?」
元に戻ったペリーヌとアナスタシアが再び攻撃を始める。
「うぎゃあああああー!? 嘘はついていないのに!?」
僕は神なので嘘はつけない。
「黙れ! 獣!」
「問答無用!」
僕は神なのに死を覚悟した。
「おやめなさい!」
その時、カスピルのお姉ちゃんが声をあげた。
「ピクッ!?」
ペリーヌとアナスタシアの動きが瞬時に止まる。
「その人は嘘はついていません。」
彼女は普通の人間に見えるのだが、どこか威厳に満ちていた。
「剣を治めなさい。」
「はい。」
ペリーヌとアナスタシアは女性に忠誠を誓っている。
「失礼しました。地球の神様。行く所がないのであれば、うちによって行きませんか?」
「いいんですか?」
「はい。カスピルもロロドたちが待っているわよ。一緒にハリウッド孤児院に帰りましょう。」
「うん。」
こうして僕はハリウッド孤児院に行くことになった。
「なあ、カスピル。」
「おまえのお姉ちゃんは素敵な人なんだな。」
「そうだよ。ルシファーお姉ちゃんは元神なんだよ。」
「え?」
僕は憧れの人と運命の出会いを果たす。
つづく。




