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ハリウッド・クエスト 後編  作者: 渋谷かな
78/100

マイケル

「ルシファー様!!!」

 ペリーヌはグラトニーから行方不明のルシファーがハリウッド孤児院にいると聞いて、天界のブラピとハーデースのコントも聞かないで、ルシファーの元を目指していた。

「あった! ハリウッド孤児院だ!」

 ペリーヌは勢いよくハリウッド孤児院のドアを開けた。

「静かにして。」

「アナスタシア!?」

 ハリウッド孤児院には唯一無二の絶対神ルシファーのペリーヌと同じ上級天使のアナスタシアがいた。

「いいから静かにしなさい。」

「はあ!? まさか!? おまえ!? ずっとルシファー様と一緒にいたのか!?」

 ペリーヌにアナスタシアに対する嫉妬ジェラシーが芽生える。

「どうしました?」

 その時、女の声がする。

「ルシファー様!?」

 現れたのは元天界の神ルシファーであった。

「ペリーヌ! ペリーヌじゃないの! 久しぶりですね。元気でしたか?」

「はい! ペリーヌは今日も元気に生きてます! ルシファー様の顔を見たら疲れ何て簡単に飛んでいきました! ワッハッハー!」

 ルシファーに会えて嬉しいペリーヌ。

「ごめんなさい。中に病人がいるの。静かにしてもらっていい?」

「はい!? すいません!?」

 ハリウッド孤児院には病人がいるみたいだった。

「どうぞ。ペリーヌにも紹介するわ。」

 ペリーヌは病人のいる部屋まで案内される。

「寝てるんですか?」

 穏やかに男の子がベットで眠っていた。

「そうね。寝ているの。私の息子のマイケルなの。」

「へえ~そうなんですね・・・・・・え!? ルシファー様の息子!?」

 ペリーヌはルシファーに子供がいたことに驚いた。

「そう私の息子。父親はいないの。天界の神だった頃に願ったら簡単にできた息子だから。」

 ルシファーはシングルマザーであった。

「でも先の戦いでゼウスとポセイドーンの生まれ変わりと戦って瀕死の重傷を負ってしまったの。私は我が子の命を救いたくて、天界の神の座を返上する代わりに、息子の死を食い止めたの。」

 これが天界からルシファーが行方不明になった理由である。

「多くの命を守ることも、一つの命を守ることも同じですよ。さすがルシファー様です。」

 ペリーヌはルシファーの心の深さに感動した。

「さあ、ルシファー様はマイケルの看病で忙しいんだ。ペリーヌ、帰ってもらおうか?」

 アナスタシアは自分だけのルシファー様を守りたい。

「嫌だ。私もここに残ってルシファー様のお世話をする。」

「なにー!? ウキキキキー!?」

 睨みあうアナスタシアとペリーヌは火花を散らす。

「私がいなくても、今日も世界は平和だな。」

 聖女か淑女になったルシファーは窓から遠くを眺めていた笑みを浮かべていた。

 つづく。

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