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ハリウッド・クエスト 後編  作者: 渋谷かな
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ジョニー

「僕とエマは生まれ変わったゼウスとポセイドーンにやられちゃったけど、冥界でエマと仲良く暮らしている。これも邪神デーメーテール様の娘で冥王ハーデースに嫁いだ冥府の妃ペルセポネー様の温かい笑顔のおかげだ。」

「そうよ。今の冥界には花も咲くし、水も透き通ってきれいだし、物価に家賃も安くて住みやすいのよ。それに冥界でできた私たちの子供がお腹の中に。これもペルセポネー様のおかげなのよ。ペルセポネー様は優しくて子育て世代が暮らしやすい冥界を作ってくれたのよ。」

 死して冥界で新婚生活を満喫しているジョニーとエマ。決して、冥王ハーデースのおかげと言わない。

「なあ、ペリーヌ。ルシファー様も行方不明だし、とりあえず邪神デーメーテール様の元に降ろう。おまえもアンデットなんだから、冥王軍に居たって、何ら問題はないぞ。」

(僕、ルシファー様の居場所を知っているよ。)

 グラトニーはルシファーの居場所を知っていた。

「なに!? ルシファー様の居場所を知っているだと!? 教えてくれ! ルシファー様の居場所を!」

(知りたかったら、冥王軍に入って。)

「ひ、卑怯な!?」

 こうしてペリーヌは邪神デーメーテール軍に投降した。

「よくやった。プライドさん。魔界のハリウッド持ちのペリーヌといえば、ルシファーの10人の上級天使の中で1番強いと言われている者。よくぞ、口説き落としてくれた。」

「デーメーテール様のためなら、お安い御用です。共通の敵は悪魔のピグリッティアとアシーディーアーです。まだまだ仲間は増えますよ。」

 プライドさんは優秀な策士であった。

「天使のラファエルさん。あなたも冥王軍に入りませんか?」

「え!? 私、天界の神エリザベス様に召喚されたので、それはちょっと。」

 甘い誘惑を断るラファエルは天界の神エリザベスに忠誠を誓う。

「でも、あれを見て。」

「え?」

 ラファエルは指を指された方へ振り返る。

「デーメーテール様! どうぞ! どうぞ! 天界の神の座は、あなた様のものです! ですから、どうぞ私の命ばかりはお助け下さい!」

「ワンニャア。」

 エリザベスは簡単に邪神デーメーテールに天界の神の座を差し出す。権力争いに興味のないワンニャア。

「騙された!? 私の忠誠心を返せ!?」

 ラファエルも邪神デーメーテールに忠誠を誓うことにした。

「さすがプライドさんです。これで残ったのは、悪魔2匹だけですね。オッホッホッホー!」

 邪神デーメーテールが天界の女神に戻る日が目前に。

 つづく。

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