マモン
「魔界と冥界を一つの世界にして、魔冥界!?」
「一つの世界になれば争いもなくなるというものだ。人間界と天界も吸収合併して、一つの世界を作ろう。ワン・チーム。ワン・ワールドの精神だ。」
魔王ネロが航空会社であったようなネーミングセンスを見せる。
「それならワン・フォー・オール。オール・フォー・ワンじゃないか?」
冥界ハーデースは、にわかラグビーで例える。
「魔冥界? 豆かい? 冥魔界? メンマかい? なんか食材みたいな名前ね。」
「主婦って毎日の献立を考えるのも疲れるのよね。」
「分かります。その気持ち。主婦あるあるですよね。」
クリスティーナ、ペルセポネー、アンジーの女性陣は日々の家族の食事の献立と格闘中。
「ただいま。」
「お邪魔します。」
そこに勇者カトリーヌが帰ってきた。セーラ、ヘスティアー、スカーレットも一緒にである。
「おお! 愛しの我が妻カトリーヌよ! よくぞ戻った!。」
「あなた! 私、ついに死んでしまいました。うるうる。」
「なにー!? どうした!? なにがあった!?」
「ヒュプノスとタナトスの不意打ちを受けて、あっという間に死んでしまいましたの。おまけに、あなたの曾孫のセーラも殺されちゃいました。」
「おじい様、モフモフして遊びましょう。」
「おお! カワイイ孫よ!」
生きていても死んでいても家族に会えるのが嬉しい魔王ネロであった。
「ブラピ! ブラピよ!」
「はい。お父上様。」
魔王ネロと勇者カトリーヌの娘のクリスティーナの旦那のブラピは、娘婿のマスオさん状態だった。
「おまえに新たなクエストを与える。直ちに人間界と天界を支配してこい。」
「OK。俺にはクエストが良く似合うぜ。」
魔王ネロはブラピのクエスト好きを利用して、クエストと名することによって、娘婿を上手に操っているのだった。
「ブラピ! クエストなんだからがんばりなさいよね!」
「当然だ。俺にできないクエストはない。」
他のことはできないが、クエストのだけは完璧にこなすブラピ。
「私も冥王として着いていこう。それでは行ってくる。」
ブラピとハーデースは人間界に向かって行った。
「マモン、マモンはいるか?」
「はい。魔王ネロ様。」
ネロは強欲のマモンを呼び出す。
「魔界と冥界が一つの世界になった記念に、黄金の城を築け。そこを私の住まいとする。」
「あの魔王様、黄金の城の資金はどこにあるのでしょうか?」
「おまえのポケットマネーで建城するんだよ。へそくりをいっぱい持っていることを知っているぞ。」
「そ、そんな!? あんまりだ!?」
「私は何でも知っている。魔王だからな。」
魔王ネロの発案によって魔界と冥界に平和がやってきた。
つづく。




