ワンニャア
「ワンニャア。」
ここは天界。昔、天使のラファエルに天界に連れて来られた犬猫のワンニャアは、そのまま天界に住み着いていた。
「ワンニャア、どこ行ったの?」
天使エリザベス。ワンニャアと仲良く天界で暮らしている。
「ああ~、ルシファー様に天界の留守を任されたけど、ワンニャア一匹見つけられないなんて、私は天使失格だ。」
エリザベスは、ルシファーが天界を去る時に「私は人間界に行くので、エリザベス、ワンニャア。あなたたちに留守の間、天界を任せましたよ。」と押し付けられて困っている。
「私なんかに天界の神代理が務まるのだろうか?」
務まっていないので、人間界、魔界、冥界とパンデミック級のパニックである。
「あ! ワンニャア見つけた!」
エリザベスは隠れているワンニャアを見つける。
「ワンニャア。」
そう、天界の唯一無二の絶対神ルシファーの代理などせずに、エリザベスはワンニャアと、かくれんぼうをして遊んだり、雲の上でお昼寝したりしていて、一切の神様業務は放置であった。
「こら、ワンニャア。逃げるな。そっちはルシファー様の天界の神の間だから入っちゃダメだよ。」
ワンニャアは何もわからずに、エリザベスとの鬼ごっこを楽しんでいる。
「ワンニャア。」
神の間には天界の神の座る椅子、玉座があった。
「ワンワンニャアニャア。」
ワンニャアは飛んで神の玉座に座ってしまう。
「ああ~!? ワンニャア!? 勝手に座ったらルシファー様に怒られるよ!?」
正解はルシファー様は自分が留守の間、天使のエリザベスに自分の代わりに座って世界の平和を保つように言ったつもりであったが、あのエリザベスにルシファーの真意は伝わらなかった。
「おめでとうございます! ワンニャア様! あなたが今から天界の神です!」
いきなり天界の神の玉座が喋った。
「うわあああああー!? 椅子が喋った!?」
天界の神の座は、天界の神の玉座に座った者のものである。
「ワンニャア?」
もちろん犬猫のワンニャアは意味は気づいていない。
「ワンニャアが天界の神になっちゃった!?」
エリザベスは、この状況をルシファー様に知られたら殺されると恐怖を感じ冷や汗をかいている。
「見つけたぞ! 天界の神の玉座!」
そこに悪魔ベリアルが現れた。
「ゲエッ!? どうして天界に悪魔がいるの!?」
それはエリザベスが遊んで仕事をしなかったから。
「ワンニャア?」
ワンニャアは意味は分かっていない。
つづく。




