スロース
「なんだ!? この光景は!?」
俺はアーサー。やっとこさハリウッド・タワーの麓にたどり着いた。
「ヒュプノス!? それにタナトス!?」
俺たちを襲った眠りの神と死の神が屍になって横たわっていた。
「どういうことだ!? 眠りと死のスキルを持つ神が負けたというのか!?」
俺は他の亡骸も見る。
「背中に羽が生えている? この人たちは天使なのか?」
ペリーヌたち上級天使の死体も4体あった。
「この人達がヒュプノスとタナトスを倒してくれて、力尽きて死んじゃったのか?」
(違うぞ! それは違うぞ!)
その時、幽霊の声が聞こえてきた。
(あ! スロースだ!)
(おお! 我が同士がたくさん!)
現れたのは、新しい魔王7将軍の一人、怠惰のスロースの幽霊だった。
「スロース、違うっていうけど、何が違うんだい?」
(ヒュプノスとタナトスを倒したのは、天使たち。その天使を倒したのが、ヒュプノスとタナトスに取り憑いていた真に新しい魔王7将軍の怠惰のピグリッティアとアシーディーアーの双子の悪魔だよ。)
「なんだって!? そんな危ない悪魔がいたのか!?」
(そうだよ。だから僕たちは新しい魔王7将軍は負けて殺されてお化けになっちゃったのさ。エッヘン。)
「自慢すな!」
(アハハッ!)
「笑って誤魔化すな!」
(少しぐらいいいじゃないか、遊んでくれても。)
少しいじけるスロースであった。
「よく見つからずに無事でいられたな?」
(僕のスキルは、ステルス機能さ。敵に存在を気づかれないのだ。幽霊らしいだろう。ワッハッハー!)
「分かった、分かった。もう自己紹介はいいから、スロース、俺たちと一緒に行こう。」
(おお!)
俺は幽霊のスロースを仲間に加えた。
「新しい魔王7将軍って、7人組だよね。あと一人はどこにいるのかな?」
(プライド? プライドは親切な性格だから、きっと困っているおばあさんの荷物を持って道案内でもしてるんじゃないかな?)
ほぼ正解である。プライドはデーメーテールの道案内で冥界へ行った。
「お・・・・・・おまえたち。」
「うわあああああー!? 死体が喋った!?」
「私は・・・・・・アンデットだ。」
(アンデット!? 私たちのお仲間ですね! やったー!)
その時、ペリーヌが意識を取り戻した。
「わ・・・・・・私も連れていってくれ・・・・・・天界に。」
ペリーヌは悪魔を追ってハリウッド・タワーに登るつもりであった。
「悪魔に天界の神の座を渡す訳にはいかない! 行こう! 天界へ!」
(おお!)
俺たちはハリウッド・タワーに向かう。
つづく。




