ライアン
「これで2対2だな。」
上級天使のペリーヌとヒュー。神のヒュプノスとタナトス。これで人数の上では互角になった。
「それはどうかな?」
「なに?」
「私には分かるぞ。貴様は生きている。生きているのなら、死んでもらう! ギブ・デス!」
タナトスは死をヒューに与えようとする。
「ゴールド・ハリウッド・パワー!」
ヒューの体が黄金に光る。
「なんだ!? なんなんだ!? なぜ貴様は死なない!?」
「私のハリウッドは、黄金のハリウッド。金は生き物ではなく、鉱物・金属の部類だ。私は生きているが体を金にすることで死ぬことはない。」
ヒューは長い年月の間に自身を金と同化させるという技術を手に入れていた。
「ええ~い!? ルシファーの上級天使はビックリ人間ばかりか!?」
「落ち着け! タナトス! こいつら全員ハリウッド持ちだと思っていた方がいいぞ!?」
ハリウッド。ただの装備一式の名称のはずが、次第に持ち主の願いを叶える力の源になり、更に鍛えることにより上限を超えて、今も進化を続けている。それがハリウッドである。
「いいや、3対2だ。」
そこに男の声がする。
「ライアン!?」
「おまえも来てくれたのか!?」
「待たせたな。ペリーヌ、ヒュー。」
現れたのは、唯一無二の絶対神ルシファーの使途の上級天使のライアンだった。
「まったく次から次へと現れる。」
「仲間の窮地に駆けつけるのが人間というものだ。先に言っておくが俺にも眠りや死といったたぐいの攻撃は効かないからな。」
「なんだと!?」
「ライアン! おまえ、その件から見ていたのなら、早く表れて助けないか!」
「すまんすまん。でも、エディも隠れてるよ。ニコッ。」
「なんだと!?」
「ワッハッハー!」
久しぶりの旧友の顔を見て安心したのか、数的優位にたったからなのか、自然と笑みがこぼれる。
「なんなんだ!? こいつらは我々を無視して笑いおって!? なんと緊張感がない!?」
「数で勝ったからといって、神に勝てると思うなよ。」
ヒュプノスとタナトスが気合を入れ直す。
(ハリウッド・タワーの警備がいなくなった。この隙に天界に向かわしてもらおう。)
上級天使と神々が戦っている間に、天界へと続く道ハリウッド・タワーに向かう悪魔がいた。
(ワッハッハー! これで天界は私のものだ!)
ベリアルだ。今までひっそりと息をひそめていたベリアルが動き始めた。
つづく。




