デーメーテール
「ゲッ!? デーメーテール!?」
「ハーデースの義理母か!?」
ヒュプノスとタナトスは次の元神に出会った。元女神デーメーテールの娘は冥府の王妃ペルセポネーである。ペルセポネーは、ハーデースの妻である。
「おまえたちは!? ヒュプノスとタナトス!? なぜ地上に!? おまえたちは奈落に館を構えて暮らしていたはず!?」
「それは昔の話だ。私たちは天界の神になるのだ。」
「それをうちのハーデースは許したのかい?」
「我々は引っ越しにも冥王の許可がいるのかい?」
ヒュプノスとタナトスは神ではあるが冥王ハーデースに管理されているみたいで嫌だった。
「ハーデースに連絡して、おまえたちを迎えに来てもらわないとね。」
「そんなことができると思っているのか?」
「なに?」
「死ねえ! デーメーテール!」
「永遠に眠れ! エターナル・スリープ!」
「死人に口無し! ギブ・デス!」
ヒュプノスとタナトスがデーメーテールに襲い掛かる。
「し・・・・・・しまった。」
デーメーテールは眠りと死に襲われて倒れてしまった。
「連絡などさせるものか。我ら兄弟と戦って生きていられると思うなよ。」
「さあ、行くぞ。もうすぐだ。もうすぐ我々が天界の神になるのだ。」
ヒュプノスとタナトスはハリウッドの奥へと進んでいく。
(ダメだ・・・・・・体が動かない・・・・・・それとも私は死んだのかしら。)
デーメーテールは自分が死んでいるのか生きているのか分からない。声が出ないが、意識が残っていた。
(何とかして、冥界にいるペルセポネーに伝えなければ。)
デーメーテールは冥界に嫁いだ娘のペルセポネーに人間界の窮地を、奈落の底タルタロスにいるはずの眠りの神ヒュプノスと死の神タナトスが天界の神になろうと野心を持って行動していることを教えなければいけないと感じた。
(あの、私で良ければ、御一緒に冥界までお送りしましょうか?)
その時、一人の幽霊が現れる。
(え? いいんですか?)
(はい。私、幽霊ですから。)
(ありがとうございます。あれ? 幽霊と話ができるということは、私も幽霊ということですね。)
(はい、その通りです。)
やはりデーメーテールはヒュプノスとタナトスの攻撃を受けて死んでしまっていたのだった。
(私もスーパービアに殺されたので取り憑いていたのですが、スーパービアが死んでしまって暇になっちゃったので、お気遣いなく。)
(それはご親切に。では冥界まで行きましょう。)
デーメーテールは幽霊と一緒に冥界を目指す。
つづく。




