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ハリウッド・クエスト 後編  作者: 渋谷かな
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アーレス

「ここまでやって来た、おまえの実力はこんなものか?」

 元神、軍神のアーレスが威風堂々と立ち塞がっている。

「はあ・・・・・・はあ・・・・・・強い!? これまでの元神とは桁違いだ!?」

 スーパービアたちはアーレスに歯が立たなかった。ここまで激しい戦いを続けてきて疲れ切っていた。

「言っておくが、ゼウスやポセイドーンがいれば、私よりも強いぞ。」

「クッ!? 俺はここまでなのか!?」

 スーパービアは必死に歯を食いしばり立ち上がろうとする。

「ここまで来れたことは誉めてやろう。私の闘気で楽に殺してやろう。」

 アーレスは特に武器は持っておらず、自身の鍛え抜かれた体から放つ闘気が武器だった。

「タクティカル・レリース!」

 アーレスは闘気を放出してスーパービアを殺そうとする。

「かわせない!? もう体が動かない!?」

 スーパービアは死を覚悟した。

「ギャオ!?」

「ギャオ!?」

 その時、スーパービアをかばうようにベヒモスとジズが、アーレスの闘気に自ら飛び込んだ。

「ベヒモス!? ジズ!?」

 その光景にスーパービアは思わずベヒモスとジズの名前を叫んだ。

「何ということだ!? 悪魔をかばうために魔物が自らを犠牲にするとは!?」

 アーレスも思わず闘気の放出をやめる。

「しっかりしろ!? ベヒモス!? ジズ!?」

「ギャオ。」

 スーパービアはベヒモスとジズに駆け寄る。

「どうして!? おまえたち!? 俺なんかをかばって!?」

「ギャオギャオ。」

 ベヒモスとジズは「おまえと一緒に戦えて楽しかった。」「おまえだけでも生き残ってくれ。」と言っているようだった。

「おまえたち!?」

「バタ。」

 ベヒモスとジズは笑って死んでいった。

「ベヒモス! ジズ!」

 気がつけばスーパービアの目から涙が零れていた。

「安心しろ。寂しくないように、おまえも魔物たちの元へ送ってやる。タクティカル・レリース!」

 再びアーレスが闘気を放出して、悲しみに暮れるスーパービアを容赦なく攻撃してくる。

「うわあああああー!?」

 スーパービアはアーレスの前に倒されてしまった。

「元神の私に戦いを挑んだのが悪かったな。」

 アーレスは立ち去ろうとする。

「クックック。」

 その時、どこからか笑い声がしてくる。

「なんだ!? このプレッシャーは!?」

 さらに強大な圧迫感を漂わせて、死んだはずのスーパービアの死体が立っていることに気づくのだった。

 つづく。

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