表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ハリウッド・クエスト 後編  作者: 渋谷かな
44/100

デーモンドラゴン

「だいたい片付いたな。キュクロープスくん。」

「そうですね。ヘーパイストス様。」

 ハリウッドの鍛冶場では、大群のデーモンドラゴンを元神であるヘーパイストスと弟子のキュクロープスの二人だけで倒しまくっていた。勝因は雷霆ケラウノスや三叉の鉾トライデントなどの神器を多々保有していたこと。それと先に来たスーパービアと戦わなかったことである。

「どうやら、親分の登場らしい。」

 そこに伝説の勇者カトリーヌすら眠らせた眠りの神ヒュプノスが現れる。

「ほ~、まだ生きている元神がいたとはな。スーパービアめ、しくじったな。」

 ここまで快適に進んできたヒュプノス。それはスーパービアが先鋒として元神々と戦い道を切り開いてきたからである。

「とはいえ、これだけの数の魔界竜と戦っていたのだから疲れ切っていると思いたいところだが、まったく疲れている様子が無いな。」

「ああ。私は鍛冶職人でね。自分で戦わなくても雷が勝手に戦ってくれるのでね。」

「神器というやつか。それは見くびっていた。謝ろう。今度は直に私が戦ってやろう。神と人間の差を思い知らせてやる。」

 ヒュプノスはヘーパイストスとキュクロープスと戦うつもりである。

「その前に教えてくれ。どうしておまえたちは戦いを仕掛けてくるんだ? ヒュプノスといえば冥界や奈落の世界タルタロスで静かに暮らしているはず。どうして、このような侵略行為をするんだ。」

 ヘーパイストスもヒュプノスの行動原理に関心があった。

「私は住所を知っているのなら答えは簡単だろう。私は暗闇の底で空を見上げた。明るい世界に出てみたい、陽の当たる場所に行ってみたいと思うことは必然だ。」

 ヒュプノスの素直な気持ちである。暗い場所にいた者が光の溢れる場所を求めることに罪はない。

「やはりおまえが求めるのも、天界の神の座か。」

「その通り。恨むんなら職務放棄をしたルシファーを恨め。」

 そう、事の起こりは唯一無二の絶対神ルシファーが天界から去ったことである。

「可哀そうに。スーパービアみたいな若い悪魔を犠牲にするなんて。」

「安心しろ。あいつは、もう死んでいる。」

「なに!?」

「スーパービアが死ぬことにより中で眠る我が兄弟が甦る。」

「ま、ま、まさか!?」

「おまえたちも永遠に眠り続けるがいい。エターナル・スリープ!」

「し、しまった・・・・・・我々は既におまえの術中にかかっていたというのか・・・・・・。」

 ヘーパイストスとキュクロープスは永遠の眠りについてしまう。

「これが神と元神の差だ。」

 ヒュプノスはハリウッドを進んで行く。

 つづく。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ