デーモンドラゴン
「だいたい片付いたな。キュクロープスくん。」
「そうですね。ヘーパイストス様。」
ハリウッドの鍛冶場では、大群のデーモンドラゴンを元神であるヘーパイストスと弟子のキュクロープスの二人だけで倒しまくっていた。勝因は雷霆や三叉の鉾トライデントなどの神器を多々保有していたこと。それと先に来たスーパービアと戦わなかったことである。
「どうやら、親分の登場らしい。」
そこに伝説の勇者カトリーヌすら眠らせた眠りの神ヒュプノスが現れる。
「ほ~、まだ生きている元神がいたとはな。スーパービアめ、しくじったな。」
ここまで快適に進んできたヒュプノス。それはスーパービアが先鋒として元神々と戦い道を切り開いてきたからである。
「とはいえ、これだけの数の魔界竜と戦っていたのだから疲れ切っていると思いたいところだが、まったく疲れている様子が無いな。」
「ああ。私は鍛冶職人でね。自分で戦わなくても雷が勝手に戦ってくれるのでね。」
「神器というやつか。それは見くびっていた。謝ろう。今度は直に私が戦ってやろう。神と人間の差を思い知らせてやる。」
ヒュプノスはヘーパイストスとキュクロープスと戦うつもりである。
「その前に教えてくれ。どうしておまえたちは戦いを仕掛けてくるんだ? ヒュプノスといえば冥界や奈落の世界タルタロスで静かに暮らしているはず。どうして、このような侵略行為をするんだ。」
ヘーパイストスもヒュプノスの行動原理に関心があった。
「私は住所を知っているのなら答えは簡単だろう。私は暗闇の底で空を見上げた。明るい世界に出てみたい、陽の当たる場所に行ってみたいと思うことは必然だ。」
ヒュプノスの素直な気持ちである。暗い場所にいた者が光の溢れる場所を求めることに罪はない。
「やはりおまえが求めるのも、天界の神の座か。」
「その通り。恨むんなら職務放棄をしたルシファーを恨め。」
そう、事の起こりは唯一無二の絶対神ルシファーが天界から去ったことである。
「可哀そうに。スーパービアみたいな若い悪魔を犠牲にするなんて。」
「安心しろ。あいつは、もう死んでいる。」
「なに!?」
「スーパービアが死ぬことにより中で眠る我が兄弟が甦る。」
「ま、ま、まさか!?」
「おまえたちも永遠に眠り続けるがいい。エターナル・スリープ!」
「し、しまった・・・・・・我々は既におまえの術中にかかっていたというのか・・・・・・。」
ヘーパイストスとキュクロープスは永遠の眠りについてしまう。
「これが神と元神の差だ。」
ヒュプノスはハリウッドを進んで行く。
つづく。




