アナスタシア
「私の名前はアナスタシア。ルシファー様の使途です。」
アナスタシアはルシファーの使途で常にルシファーの側にいる。
「ふん! ルシファーの使途だと? 俺は知っているぞ! 天界からルシファーがいなくなって、おまえたち神の使途の力が弱くなっていることを!」
ギューラは強気にアナスタシアに対抗する。
「神の裁きを受けよ! 神魔法! ゴッド・エクセキューション!」
アナスタシアは神の裁きでギューラに処刑を言い渡す。
「ば、ばかな!? おまえも神だというのか!? ギャアアアアアー!?」
一瞬で塵も残さずに神の裁きは断行された。ギューラは一瞬で倒された。アナスタシアは他のルシファーの使途の上級天使が力が低下している中で、なぜか普段通りの力を出すことができていた。
(ば、化け物だ!? みんなに知らせなくっちゃ!?)
その様子を見ている幽霊が去って行った。
「んん? 何かいたような。」
アナスタシアは何かの気配に気づいた。
「どうしたの? アナスタシア。何かあった?」
外がうるさかったので孤児院の中からルシファーが出てきた。まさに、そのルシファーの姿は天界の神というよりも、人間の可憐な乙女であった。
「何でもありません。リスや小鳥が囀っているので戯れていただけです。」
本当に静かな緑の覆い茂るハリウッド孤児院には人間が手付かずの自然があった。川の水は透き通り、リスや小鳥などの小動物が暮らしていた。
「そう。それならいいの。アナスタシア、ご飯ができたから、あなたも一緒にご飯を食べて。」
「ありがとうございます。ルシファー様。」
二人は孤児院の中へ入っていく。アナスタシアは何があってもルシファーに忠誠を誓っている。
「ルシファー様、少しはお休みになられてはどうですか?」
「いいえ、大丈夫よ。」
「しかし、このままではルシファー様が倒れてしまいます。」
「私は本当に大丈夫。それよりもアナスタシアも私に構わないで自由に生きていいのよ。」
「何をおっしゃいます。私はルシファー様に助けて頂いた、この命が尽きるまでルシファー様の側にいます。」
「ありがとう。アナスタシア。私が信じられるのは、あなただけよ。」
ルシファーはアナスタシアにだけ絶対の信頼をおいている。
「早く目覚めるといいですね。」
「そうね。傷は癒えているので、後は意識だけだわ。私の神の力を全て注ぎ延命させているのだもの。きっと必ず目を覚ます日が来るわ。」
ルシファーの神の力はベットで寝ている男の命と引き換えに全て失っていた。今のルシファーは普通の人間でしかなかった。
つづく。




