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ハリウッド・クエスト 後編  作者: 渋谷かな
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ヘーラー

「まさか、ここまで侵入者がやってこようとは。」

 ヘーラーはスーパービアとベヒモス、ジズがやって来たことが予想外だった。

「俺が用があるのは天界の神の座だけだ。邪魔をしないのなら無意味な戦いはしないぞ。」

 スーパービアは、元女神がヘーパイストスのように戦闘をしないことを願った。

「お黙りー!!!」

 ヘーラーは甘いことを言っているスーパービアを一喝する。

「グオッ!? なんだ!? この威圧感は!?」

 ヘーラーの一言が、とてつもない重力の様にスーパービアたちに重くのしかかる。

「私は元神々の女神と呼ばれたヘーラー。あなたは私の威厳の前にひれ伏すのです。」

 ヘーラーは権力の象徴の杖の王笏をスーパービアにかざす。

「うおおおおおー!?」

 さらにスーパービアたちの体が跪くどころか地面に押しつぶされそうになる。

「重力魔法か!? こんなもの俺の消滅魔法で消滅させてやる!?」

 スーパービアは消滅魔法で重力魔法を消滅させようとするができない。

「なぜだ!? 重力魔法が消滅しない!?」

「無駄です。私のは威厳であって、魔法ではないのです。」

「なに!?」

 魔法ではなく、スキル。生まれ持って持っているものなのか、既得権益なのかは分からないが、ヘーラーは堂々と立ち、威厳を消されることはなかった。

「クックック。」

 その時、スーパービアが笑い出す。

「何がおかしい? 勝てる見込みが無くなって頭がおかしくなったか。」

「違う。おまえの威厳を消す方法がないのなら、おまえ自身を消し去ればいいだけのことだ!」

 スーパービアはヘーラー自身を消し去ろうと思いついた。

「やれるものならやってみなさい。あなたは私の威厳の前には前に進むことはできないでしょ。」

「なあ、なぜ俺が前に行かないといけないと思ったんだ?」

「ん?」

「消滅魔法! オール・ディサピアド! ファー・アウェー!」

 スーパービアは消滅魔法をヘーラーのいる位置で発動させる。

「なんだと!? しまった!?」

 ヘーラーは消滅魔法をくらって死んでしまうと思われた。

「こ、これは!?」

 しかし消滅したのは王笏だけだった。

「ヘーパイストスと戦った時に気づいたんだ。おまえたち元オリュンポス12神は今や人間。神の力が使えるのも神器のおかげだと。それなら、おまえの王笏を消してしまえば、只の人ということだ。」

「なんと恐ろしい男だ!? スーパービア!?」

「通らせてもらうぞ。いくぞ、ベヒモス、ジズ。」

「ガオー!」

 スーパービアは更にハリウッドの奥に進んで行く。

 つづく。

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