ヘーラー
「まさか、ここまで侵入者がやってこようとは。」
ヘーラーはスーパービアとベヒモス、ジズがやって来たことが予想外だった。
「俺が用があるのは天界の神の座だけだ。邪魔をしないのなら無意味な戦いはしないぞ。」
スーパービアは、元女神がヘーパイストスのように戦闘をしないことを願った。
「お黙りー!!!」
ヘーラーは甘いことを言っているスーパービアを一喝する。
「グオッ!? なんだ!? この威圧感は!?」
ヘーラーの一言が、とてつもない重力の様にスーパービアたちに重くのしかかる。
「私は元神々の女神と呼ばれたヘーラー。あなたは私の威厳の前にひれ伏すのです。」
ヘーラーは権力の象徴の杖の王笏をスーパービアにかざす。
「うおおおおおー!?」
さらにスーパービアたちの体が跪くどころか地面に押しつぶされそうになる。
「重力魔法か!? こんなもの俺の消滅魔法で消滅させてやる!?」
スーパービアは消滅魔法で重力魔法を消滅させようとするができない。
「なぜだ!? 重力魔法が消滅しない!?」
「無駄です。私のは威厳であって、魔法ではないのです。」
「なに!?」
魔法ではなく、スキル。生まれ持って持っているものなのか、既得権益なのかは分からないが、ヘーラーは堂々と立ち、威厳を消されることはなかった。
「クックック。」
その時、スーパービアが笑い出す。
「何がおかしい? 勝てる見込みが無くなって頭がおかしくなったか。」
「違う。おまえの威厳を消す方法がないのなら、おまえ自身を消し去ればいいだけのことだ!」
スーパービアはヘーラー自身を消し去ろうと思いついた。
「やれるものならやってみなさい。あなたは私の威厳の前には前に進むことはできないでしょ。」
「なあ、なぜ俺が前に行かないといけないと思ったんだ?」
「ん?」
「消滅魔法! オール・ディサピアド! ファー・アウェー!」
スーパービアは消滅魔法をヘーラーのいる位置で発動させる。
「なんだと!? しまった!?」
ヘーラーは消滅魔法をくらって死んでしまうと思われた。
「こ、これは!?」
しかし消滅したのは王笏だけだった。
「ヘーパイストスと戦った時に気づいたんだ。おまえたち元オリュンポス12神は今や人間。神の力が使えるのも神器のおかげだと。それなら、おまえの王笏を消してしまえば、只の人ということだ。」
「なんと恐ろしい男だ!? スーパービア!?」
「通らせてもらうぞ。いくぞ、ベヒモス、ジズ。」
「ガオー!」
スーパービアは更にハリウッドの奥に進んで行く。
つづく。




