バハムート(魚)
「あら? ヘルメース、久しぶり。相変わらずパシリをやってるのね。」
ヘルメースは伝令の神で、旅人や商人の守護神でもあった。つば広の丸い旅行帽子ペタソスを被り、神のパシリの印の杖ケーリュケイオンを手に持ち、空を飛ぶことのできる翼の生えた黄金のサンダルのタラリアを履いている。
「ゲッ!? カトリーヌ様!?」
「ゲッとは何よ? あんたたちが天界の神々なのに、導けなかった世界平和を成し遂げたのは人間の私よ! あなた、ヘスティアーを見習いなさい!」
「カトリーヌ様! 万歳! 万歳! 万々歳!」
「ヘスティアーがゴロゴロしていない!?」
巻き込まれたくないヘスティアーはカトリーヌに絶対服従の忠誠を誓っている。
「そんなことより大変なんですよ!? ハリウッドに悪魔や魔物が攻め込んできて、元神や元女神の我々だけでは防ぎきれません!?」
「あいつらの狙いはハリウッド・タワーか!?」
「ハリウッド・タワー?」
「人間界と天界をつなぐ塔です。天界へ行く唯一の道です。」
天界の唯一無二の絶対神ルシファーが消息不明になり、誰もが天界の神の座を狙って天界を目指している。
「セーラ、一度人間界に戻ろう。」
「そうね。カトリーヌおばあ様はどうします?」
「魔界はうちの旦那が魔王に復職するから大丈夫だろうし、久しぶりに人間界に行ってみようかしら。でも、いいの? 私が戦ったら、みんな一撃で倒しちゃうわよ。」
「お願いします!」
こうして俺たちは人間界に引き返すことにした。
「ダメだー!? もう私のバリアでは防ぎきれない。何なんだ? あの空飛ぶ巨大魚は!? ギャアアアアアアー!?」
その頃、人間界。天界の神の座を狙って、悪魔や魔物が一斉にハリウッド修道院のハリウッド・タワーを目指して総攻撃を仕掛けていた。アテーナーを吹き飛ばして倒してしまった。
「ガオー!!!」
ちなみにバハムートは竜ではなく、本当は魚らしい。口から高圧のビームを出し続けている。
「どうだ? バハムートの力は。私のペットたちは忠実に私の命令通りに動いてくれる。」
真に新しい魔王7将軍の一人、アバーリッティアが遂に宗教国家ハリウッドに張り巡らされていた守護女神アテーナーのバリアを打ち破る。
「ここは任せたぞ。アバーリッティア。俺は天界を目指す。」
「天地創造時に生み出されたとする魔物も連れていけ。きっと役に立つだろう。」
「いいのか?」
「ああ、門番には秘密兵器を用意している。」
スーパービアが遂にハリウッドの中に突入する。
つづく。




