やっぱり、入院してしまいました。
90過ぎのおばあちゃん、入院になりました。もう、今度は、帰って来れないかしら(>_<)
私が初めてお会いした頃は、まだショートステイをご利用していました。80半ば、とっても品の良い方、ビーズで編んだ指輪をしていて、「素敵ですね」と言うと、手を開いてよく見せてくれながら、微笑む・・・そう、話せるのですが、ほとんど仕草で答えてしまう(笑)視力はいいようで、こちらが見えると、手を肘を曲げてゆっくり振って、微笑む・・・皇族級(笑)
本入所になって、三年ほど前の朝ご飯、いつもゆっくりですが、右手でお箸を使って食べていたのに、箸が止まっている。眠いからかと、見ていたらば、何とも困り顔・・・右手がお尻の下敷きになっていました。救い出し(笑)、擦っていると、動くので、スプーンで食べてもらいました。
その日のお昼、気になって見ていたらば、左手で食べようとしている。右手は、どうも力が入らない模様。で、病院に連絡して、受診すると、やはり、梗塞を起こしている(>_<)
幸い発見が早く、血栓を溶かして、退院する頃には、右手が動くようになりました。施設に戻って来て、一カ月程で、又お箸を使えるようになった時は、ホントに嬉しかった・・・密かにお箸をお盆に乗せていた私としては(*^-^*)
退院する時に、医師から
「今後血液サラサラの薬を飲むことになります。高齢なので、皮膚も消化管も脆くなっています。なので出血しやすくなるリスクはあります」
と、言われました。娘さんは、私に
「早く気づいてもらって、ありがとうございました。今後もよろしくお願いいたします」
と・・・
だからという訳ではないのですが・・・吐血も私が見つけてしまいました(>_<)
午後、「枕に吐いていた」との報告があり、吐物の付いた枕カバーを取っておいてもらったのです。朝ご飯の食物残渣がついていて、
「また、食べてすぐ寝かすから・・・」
と思ったのですが、その時、なんていうか、虫の知らせ?裏返したらば、どす黒い液体・・・血液反応が出ました(>_<)
その時は、内服だけで大事には至らず、胃カメラでの精査は、家族の希望で、やめました。
その後、穏やかに歳を重ね、寝ている時間が長くなり、食事も止まってしまうことが増えて、半介助。介護員さんによっては、全介助・・・可愛いので(笑)それに、むせることがない・・・
ご家族の面会、月に一度はあり、お孫さん達が来るときは、大人数でにぎやかです。ほとんど、本人は話しませんけど。チョコレートを食べたり、嬉しそうには、していました。
12月に入ってから、元々気管支炎でヒューヒューと、音がしている方なのですが、それが強くなり、サチュレーション測ってみたらば、90前後。でも、発熱していないし、苦しそうでもないし、食事は取れているし、肺雑もこれっていう音がしない。顔色もいいし・・・でも・・・「病院での看取り希望」の家族なので、連絡することにしました。
「最近活気がないようです。ご飯も、介助すれば、完食されるのですが・・・特に熱が出ている訳ではないのですが、サチュレーションの低下が気になります、受診された方がいいかと。その場合、高齢なので、どの様な治療をしていくか、ご家族の判断が必要なので、受診に行っていただけますか?」
娘さんは、
「一日でも長く息をしていてもらいたいというのが、みんなの願いです。○○病院は、延命をしてくれないと言っていたので、そこ以外を希望します」
と・・・あわわ・・・
「先ずは検査をしてどこが悪いのか、治るものなのか、調べてもらいましょう。入院が必要ならば、又考えればいいと思います。点滴など継続しなければならないとしたらば、療養型病院になってしまいますが、施設の職員は、○○さんの最期までお世話したいと思っています。どうしても、病院は生活の場ではないので」
と、伝えました。
娘さんの都合のいい日に、受診することとして、電話を切って、二時間後・・・
「さっきは、動転して・・・先日、面会に行った時、眠いのか反応が悪くて、五分もしないで帰ってきてしまいました。だいぶ、年取ったな~と。そろそろ老衰なんでしょうね。施設で温かく寂しい思いをしないで過ごしてもらえることは、母にとって良いことだと、私達も思っています。受診の日まで、よろしくお願いいたします」
と・・・ん~こちらの意図(延命なんて、止めてあげて!)、伝わったかしら・・・
受診までの、数日、毎日ハラハラでした。とりあえず、面倒なことにならないように、年内に受診しといた方がいいんじゃない?位の気持ちで、連絡したのですが・・・
サチュレーションは、低いのですが、それといったお変わりなく、ニコニコしながら過ごすことが出来ました。
最終バイタル、36.2℃、サチュレーション93%、朝ご飯全量摂取、お昼は車に乗るのでと、数口に留め、口腔ケアして、素敵な服に着替えて、準備万端(*^-^*)
病院で娘さんと待ち合わせて、受付を済ませて、施設で書いてきた最近の状況、既往歴やら処方箋を渡し、
「診察が終わりましたらば、ここにお電話ください。お迎えに参ります。万が一、入院して様子を見ましょうと言うことになったらば、入院の用意をお届けいたします、よろしくお願いいたします」
と、渡すと・・・
「チョコレートをここで食べさせていいでしょうか?」
と、娘さん(>_<)
「チョコレート好きですものね。でも、口腔ケアしてきましたので・・・ホームに帰ってからにしたらば、いかがですか?」
と答え、
「ちょっと我慢してくださいね、終わってからにしましょう」
と、顔を覗き込んで言うと、いつもの微笑みが返ってきました。
それから、一時間半、娘さんから連絡、私が電話を変わると
「入院することになりそうです。その、入院の用意を持ってきてください。お医者さんの方から、もっと早く連れて来なさいと、私が怒られてしまいました」
結局、受診先の病院から、「ベッドがないので」と、大きな病院へ、救急搬送されたそうです。あそこって、救命救急の病院なんですけど・・・入院出来るんだ・・・
医務室では、
「○ちゃんは、可愛いから、連れて行かれたことは、悲しいし、これからのことを考えると、可哀想だよね。でも、面倒なことになる前に、出て行ってもらえて、良かった。嫌な思い、この程度で済んで、良かったんじゃない?」
ということで、落ち着きました。
「普通、いくらドクターから、そんな言われ方をされたとしても、そのまま言わないものじゃない?今まで看てきたのは、誰だと思っているの?面会した時、弱っていると思ったのならば、すぐに受診したらよかったのにさ、預けっぱなしが、良く言うよ。なに、一日でも長く息をしていてもらいたい、はあ~、一年生きていたって、20分×12か月しか、会わないくせに!」
でもね、でもね、寂しいな~
あのチョコレート、食べさせてあげれば、良かったかな~
認知症もますます進んでしまって、食べれない時間が長くなれば、もう、飲み込むことも、忘れてしまうだろうな~
手も、振ってくれなくなって、微笑みも、消えるのかな~




