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ショートステイにて、女性編

 今日も、ショートステイをご利用の方々の話・・・



 12・35話で登場したクミさん、今、ショートステイを二箇所行ったり来たりで、家に帰れないでいます(>_<)

 同居されている方が、入院したとか、聞きました。百歳越えのクミさんの家族です。仕方がないとは思いますが・・・

「クミさんを、ショートステイ、延長できないかな?」

と、相談員さんから言われて

「ここには不満がないけれど、やっぱり家がいいって言っているクミさん、もう百超えているんだよ、長居は、健康面でも、問題じゃない?」

と、伝えたらば、系列の施設にここから連行(>_<)されることになりました。


 え~と、この施設のリスクさえクリアーすれば、いいってこと?


 みんな、他施設から、ここに連行されて来るクミさんに、緊張していました。だって、家に帰れるものだと思っているのに、ここ!って、がっかりするだろうな~と。

 が、意外にも、いつも通りに、淡々と受けを済ませて、ホールに・・・でも、心なしか、シルバーカーを押す背中が、丸まっています(>_<)クミさん、又認知症、進んでしまったのかな~


 そんなクミさん、他のショートステイの方に、いじめられてしまいました!


 幸い、耳が遠いので、気が付かなった?いえ、あの雰囲気で、気付かなかったは、ないかな。意識的に、無視したのかもしれません。だとしたらば、さすがと言うほかは、ありません。


 ショートステイの方の席は、その時のメンバーによって、変わります。長期の方は、決まった席に居て、そこに、話の合う方、同じレベルの方を入れていく。

 クミさんの席は、大概、認知バリバリの超高齢者(笑)が集まっているテーブル。同じ話を何度もやっていますが、比較的穏やかです。

 それが、たまたまその日、空いてなかった。で、ショートステイの方がほとんどの席へ。その日のメンバーが最悪(>_<)

 

 朝ご飯前、席についたクミさん、自分のシルバーカーを開いて、何やら探し物をしていました。別に中の物をテーブルにぶちまけるとか、大きな音をたてたり、ましてや、見つからないことを、誰かのせいなんて一言も言っていません。

「ここに入れたはずだったけど・・・」

と、ごそごそしていただけです。

いつものことで、ご飯が運ばれてくれば、諦めて、食べだすだけのことなのです。

それが、

「ああ、朝から不愉快よね!ないないって、うるさいったらありゃしない!」

と、1人が言い出したらば、寄ってたかって・・・


「こういう人がいると、まずくなるのよね」

「ボケているからって……人の迷惑も分からなくなる、やあね~」

「傍にいられるだけで、気が滅入る」

「部屋でやってもらいたいわよね!ここ、どこだと思っているんだか」

「こういう年寄りがいると、不愉快なのよ!」

等々、等々・・・


「あの~あなた方も、しっかりいっちゃってますけれど、認知症」

しかも、攻撃的(笑)


ホントに、聞くに堪えない言葉の数々でした。

「ああ、こんな風に、言われたことがあるんじゃないかな?」

と、思ってしまいましたが・・・


 静止が出来そうになかったので、クミさんを車椅子に移して、クミさんのいつもの席に居る方を移動してもらい、クミさん救出!

 いつもの席に座ると、回り中の方が

「おかえりなさい」

と、言ってくれました(*^-^*)

クミさん、応援演説のように、片手を掲げ・・・にっこりと。

その間も、あちらの席は、盛り上がっていました。ほんと、女はいくつになっても、怖いですね(>_<)



 百歳越えのつながりで・・・


 その方達、小学校からのお友達だったそうです。で、二人して百歳越え!しかも、歩いているし、食事も普通に食べている!

 いつも、二人部屋で、お互いを気遣いながら、過ごされていました。一人は、とってもしっかりしていて、記憶力抜群、こちらが忘れているようなことまで、覚えていらっしゃいます(>_<)気の強い感じの方で、「敵に回したくない」タイプ(笑)

 もう一人の方は、チャーミングな方。仕草とか、可愛らしくて、見習いたい感じでした。ただ、心配症で、入所すると、なんか体調が悪くなってしまう。それを支えているのが、もう一人の方でした。

 

 二人共、永遠かと思ってしまうほど、特に大きな疾患はなかったのですが・・・


 しっかり者のハナさんが、転んでしまいました。大腿骨頸部骨折。で、手術を、ハナさんは選択しました。歩けなくなるのが、耐えられなかったのだと思います。負けず嫌い・・・ハナさんならば、と、わかるような気はします。でも、耐えられなかった・・・最後は、肺炎だったと聞きます。

 心配性のミカさんが、心配でした。ずっと一緒に過ごしてきて、二人にしか通用しない話題とか、沢山あっただろうに、もう、語り合える相手がいない(>_<)どんなに落ち込んでいるのだろうか?と。

 亡くなってから、初めてのショートステイご利用の時、衝撃的な事実が、発覚しました!

 なんと、ミカさんに、ハナさんの死を、伝えてない!

 

 物心ついてから、ずっと一緒にいた二人


 歳相応の物忘れはありますが、普通に会話が出来ます。周りが気をもむ必要がないくらい、「死」を受け止める力だってあります!見送ってあげたかったんじゃないかな~最期のお別れ、言いたかったんじゃないのかな~

 なんで、隠したんだろう?


 ミカさんをだませると、思ったのでしょうか?


「死」って、隠さないといけないものなのかな~


 チャンと、泣かせてあげれば良かったのに・・・


 待っていてくれる人がいるって、きっと、素敵な事なのに・・・



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