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ショートステイにて、男性編

 今日は、ショートステイでお会いした方々の話を……


 ショートステイでは、まず、「受け」をします。体温などを測り大丈夫なら、契約を書いてもらい、最近の体調や、変わったこと、最終排便などをお聞きします。大抵の方は、ご家族が付き添ってくれるのですが、ヘルパーさんと来る方や、家で相談員がすべてを済ませて、本人だけ来ることもあります。リピーターさんも多いので、特に退院したばかりなどということがないと、本人だけが、多くなりつつあります。でも、こちらからお伝えしたいこともあるし、確認したいこともあるので、なるべくご家族に付き添ってもらいたいな~普段介護している方に。後から、相談員さん達、問い合わせやら、忘れもの取りに行ったり、大変なのですから・・・

 その後、介護員さんが持ち物をリストと合わせ、看護師が内服薬を仕分けして、軟膏類の処置を書きだしていきます。


 11月からは、感染期間ということで、感染症を玄関で食い止める(笑)為に、発熱者は勿論のこと、咳の酷い方も、受診を勧めて、お帰りになってもらいます。又、屯用としての解熱剤も預からない。熱を出したらば、帰っていただく、吐いても。抵抗力低い本入所の高齢者を、危険にさらす訳にはいきません!



 去年のことです。その方は毎月十日ほどご利用になる方でした。車椅子で、言葉が出ませんけれど、こちらの言うことは分かってもらえて、笑顔で頷いてくれる方でした。ゆっくりですが、なんとか自分で食べられます。

 奥様とお子さんの三人家族なのですが、電話対応からすると、奥様、認知症が進んできている様子。入所中、お子さんが面会に来てくれるのですが、こちらの説明を、なかなか理解できない様子。どうやら、本人が一番、理解力ある(>_<)

 糖尿病もあり、傷の治りが悪いからと、受診するように奥様に伝えても、

「ああ、いつも○○塗って治りますから、持たせたのを塗って下さい」

の、一点張り(>_<)それじゃあ、だめだから、連絡しているのに・・・

 で、結局、こちらが動いて、受診……そんな感じ・・・

 

 その彼が、玄関で測って、38℃。平熱が36℃後半だったけれど、明らかに辛そう。

「え~こんな状態で、ショートステイに出したんだ!」

そんなレベルでした。

連れて来た相談員さんに聞くと

「水分も取っていないから・・・」

で、お茶を持っていくと、手を温めるだけ。その後、咳き込んで痰がらみが・・・

慌てて、聴診器とサチュレーションを取りに行きました。90%前後を行ったり来たり、肺雑音、バリバリです!

「これじゃあ、苦しいですよね。病院に行って、診てもらいましょうね」

と言うと、指で丸を作って、頭を下げてくれました。

 受け入れ先を探して、ご家族にも連絡して、病院待ち合わせと言う所まで、私たちがやりました。そして、病院でご家族に託して帰ってきたのです。


 翌日、家で、亡くなったと聞きました。

「入院にならないで、帰されたんだ。そのレベルの肺炎、回復しなかったのかな~」

と、思っていたらば、なんと、病院で診てもらわなかったらしいのです。

「待たされたので、帰ってしまった」と、ご家族は言いますが、受付をしていなかった模様・・・

「そこまでやらないといけなかったのか・・・」

後悔が残りました。



 入所中の異変から、受診を勧めて、持ち直した方もいます。



 認知症があるため、「お腹が痛い」と言うも、その場所がころころ変わる。しかも、食べる時もあるし・・・お通じが溜まってきたからか?と思っていたのですが、なんとなく、黄色いような気が・・・

 で、家族に受診を勧めたらば、主治医のクリニックへ。レントゲンを撮ってくれたらしいのですが、「お腹にガスが溜まっています」と、内服処方されて、施設に戻ってきてしまいました。その内に、吐かれて・・・家族を説得して検査のできる(笑)病院へ。「あと少しで、亡くなるところでした」と、言われたそうな(>_<)退院後は、又元気にしています(*^-^*)

「だから、言ったじゃない。私達、診断はできないけど、いい勘しているよね」でした。


 最近も、そんな事がありました。


 肺炎になって、入院した後、何故か尿道留置カテーテルになってしまった方。何故か?

 そうなる前、入所中、日中は良いのですが、夜間オムツ外し頻回で、全更衣を何度もやらせる方だったと・・・考えたくはありませんが・・・ご家族希望?

 問題は、入所する時の尿の性状・・・ドロドロの濃い茶色。それでも、施設で水分を取ってもらっている内に、正常になっていきます。

「頑張っていますね」

と、声を掛けると、

「おおきに」

と、笑顔が返ってきます(*^-^*)

 尿の性状もそうなのですが、入所する時、お帰りになった時よりも、痩せて来る。

「家で、看てもらえないのかな~ヘルパーさん入れているはずだし、奥さん、子供と同居なのに・・・」入所する時は、ヘルパーさんが数えてくれたらしい薬とヘルパーさんが書いた排泄表を持ってきます。

 糖尿病の薬を飲んでいるので、六割方食べないと、薬が飲めないことになっています。

「後、これだけ食べてもらわないと、お薬飲めないんだけど……頑張れますか?」

と聞くと、

「おおきに、心配してくれて……よし、頑張るぞ」

と、ノルマを達成してくれます(*^-^*)

「美味しかった」

と、言葉を添えて。


 それが、

「ごめんな、調子悪いねん」

と、食べれないことが増えてきました。心配していた矢先、明け方、オムツ交換していて体熱感があったと、測ったらば38℃。尿も、混濁はないのですが、濃い茶色に戻っています。

「水分、こんなに取っているのに・・・汗もかいていないのに?」

とにかく、発熱したことで、アウト、お帰り頂くこととなりました。が、家族に連絡が付かない。

 やっとつながると、来るまでに三時間はかかると言われ、しかも、自宅は無理!だそうで・・・休日なので、ケアマネさんにもつながらない・・・

 で、病院へ行くということになりました。医務室から救急車呼んでと言われましたが、え~と、救急では、ない。ここに居られないからという理由で、救急要請は、いかがなものか(>_<)

 結局、家族が到着するのを待って、家族に電話してもらうことにしました。

 家族、めちゃ不満そうでした。掛けはしたけど・・・

「説明しろって」と、看護師に受話器投げました(>_<)

こちらは、、状況は話しますけれど、

「ご家族希望で」

を、貫きました(笑)


 救急車呼ぶ前に、静養室に移って待っていたのですが、

「なんか、黄色くない?」

と・・・

「ここの照明のせいかも・・・なんか、病人ぽく見えて、いいんじゃない」


 救急車に乗せられる前に

「○○さん、ご飯が食べれないのは、どこか悪いんだと思うから、病院で治して、また来てね」

と、言うと、いつもの

「おおきに」と笑顔。あれが最後でないといいな(>_<)


 その後、消化器の手術を受けたそうです。家、もう無理ならば、どこかに入れるといいんだけど。でも、それを彼が望んでいるか?わかりません・・・ネグレクトだと、思うのですが・・・彼がどう感じているか?わかりません。



 どうも、男性の方は、家に居られると、嫌がられるようです。介護が必要でなくとも、その傾向はありますが(笑)

 何となくですが、よく働いていた方・・・その世代だと思いますが、上手く家庭に居場所を造れないのかな~身体が不自由になっても、媚びれない(笑)

 なんとか、長くいっててもらいたいと・・・例外は、私の知るところでは、二名のみ。その方々は、奥さんがべったり(笑)共依存?・・・



 ここの所、ほぼほぼ施設にいる方・・・入所の時に(一人入所)

「こんなに長くは、聞いていない」

と、抗議されます。と言っても、一人で帰ることはできないので、時々イライラをぶつけてきますが、結局、退所まで我慢。

 それが、退所の日にちが伸びて・・・

「誰が彼に説明するの?」

と、思っていたらば、ケアマネさんが、本来の退所の日にやって来て・・・

「これから、○○と言う施設に行きます」

と・・・

家に帰れない!で、そこからまた、ここに来る予定(>_<)

彼の泣きを交えた抗議、声、震えていました(>_<)

「○○は、ここから近いですよ」

(そこ、関係ないだろうが!)←医務室の心の声

次第に、ケアマネさんの口調が荒くなり、トーンも高くなり

「あなた、家で何が出来るの?ご飯作れるわけ?」

(そこ、この方に求める?)

「あなたが、家に居ると、奥さん病気になるのよ!あなたのせいなのよ!」

(ん~奥さんの精神的な問題、確かに電話で泣きこんで彼を入所させる手口とか。でも、言い過ぎ!)

「わからないの!娘さんまで、変にするわよ!」

(オイオイ、そこまで言う・・・もうやめて!)


 力技で、納得させて?帰っていきました。震える彼を置いて・・・


 ホールに戻った時、おやつの時間で、彼の前に、プリンが置かれていました。うつ向いた彼には、食べる気力もなく。

 そしたらば、なんか感じたのでしょうか。隣のおばあちゃんが、無言で、彼に食介をし出したのです。普段そんなことをする方ではありません。本来そんな行為は、禁止なのですが、止められませんでした。なんというか・・・凄いものを見てしまったような・・・


 二人の間を流れていたのは、「癒し」なのでしょうか?


 




 





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